妊娠中に歯科矯正はしやすい?注意点や避けるべき治療も解説 Zenyum Japan

妊娠中に歯科矯正はしやすい?注意点や避けるべき治療も解説

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妊娠中に歯科矯正はしやすい?注意点や避けるべき治療も解説

妊娠中に歯科矯正治療はしやすい?

妊娠中に歯科矯正治療を始めるという人は非常に多いです。

妊娠中は外出の機会も減りますし、ワイヤー矯正の場合は矯正器具を他の人に見られる機会も減ります。

妊娠中だからこそ歯科矯正治療を始めるという人も多く、それに合わせてクリニックも治療期間などを調整してくれることがあります。

歯科矯正治療における胎児への影響は?

妊娠中に一番気をつけるべきことは「胎児への影響」です。

歯科矯正治療のみならず、私生活で胎児へ悪影響がないかどうかを意識しなければなりません。

そんな中、歯科矯正治療を進めるとなれば色々な疑問が出てくるでしょう。それぞれ解説します。

X線撮影について

歯科矯正前に現状の歯並びや顎のズレ、歯の傾き具合を確認するためにX線撮影が必要です。

大量の放射線を一気に浴びた場合、流産や形態異常がおきてしまうことが知られています。

ただ、クリニックで使われるX線撮影の放射線量では胎児にほとんど影響がないと考えられています。

「ほとんど影響がない」と言われても不安になる人もいるかもしれません。

クリニックにおいてX線撮影をするシーンとしては、以下の3つに分けられます。

  • 歯科矯正治療開始前の検査:治療計画を立てる
  • 歯科矯正治療途中の検査:計画通りに治療が進んでいるか確認する
  • 歯科矯正治療後の検査:計画通りに進んだか確認する

歯科矯正治療開始前の検査は必ず受けなければなりませんが、他の2つは必ずしも受ける必要はありません。

急を要するわけではありませんので、妊娠中は避けておくことをおすすめします。

抜歯科矯正治療をするにあたり妊娠前にやっておくべきこと

妊娠中に歯科矯正治療をスタートしても問題はありません。

ただ、事前にいくつかやっておくべきことがあります。

①かかりつけのクリニックを探しておく

妊娠中は「妊娠性歯肉炎」という歯周病・虫歯にかかりやすくなります。

女性ホルモンの変化で特定の細菌が増えやすくなったり「つわり」により歯磨きがしづらくなることが原因です。

口内トラブルは母体だけでなく胎児にも悪影響を与えてしまうため、早めの治療が大切になるのです。

もし歯周病や虫歯になってしまってもすぐに駆けこめるかかりつけのクリニックを見つけておくことは重要です。

②X線撮影を済ませておく

先ほど「X線撮影の放射線は胎児にほとんど影響がない」と書きましたが、早い段階で済ませておきましょう。

胎児にほとんど影響はありませんが、なるべく放射線を浴びないようにすることに越したことはありません。

③外科処置について

歯科矯正治療を行う上で、

  • 抜歯
  • 麻酔薬の注入
  • 鎮痛剤や抗生物質の服用

が必要となるケースがあります。もちろん、胎児への影響は最小限に抑えることはできますが、できるだけ早い段階で済ませておくことをおすすめします。

妊娠中の歯科矯正治療の注意点

歯科矯正治療には通院がつきものです。

通院をしている中でいくつか注意点がありますのでご紹介します。

【注意点1】まず体調を優先する

妊娠中のつわりの症状は個人差が大きいものです。

症状がほとんどないという人から、矯正器具が口の中にあるだけでも吐き気を催してしまうという人まで。

体調の変化が起きやすい時期でもあるので、なんらかの不調を感じたらすぐにクリニックに相談してください。

【注意点2】仰臥位低血圧症候群に注意する

歯科矯正治療中に長時間仰向けになっていると、胎児が母体の下腹部にある血管を圧迫し低血圧になってしまう「仰臥位低血圧症候群」という症状になるケースがあります。

「仰臥位低血圧症候群」になると、

  • 冷や汗
  • めまい
  • あくび
  • 顔面蒼白
  • 嘔吐
  • 意識の喪失

などの症状に見舞われることも少なくありません。

対策としては左側を下にして横になる体勢を取れば血流が改善します。

【注意点3】精神的なストレス

歯科矯正治療を始めると通院が必要になるケースが多いです。

もともとクリニックに苦手意識があると通院や治療により過度なストレスを抱えてしまうことになりかねません。

母体への過度なストレスは胎児に悪影響を与えかねませんので心身ともに落ち着いた状態で治療を進めましょう。

妊娠中に避けるべき歯科矯正治療

基本的に妊娠中でも歯科矯正治療は可能ですが、なるべく避けたい歯科矯正治療もあります。

①激しい痛みが伴う治療

歯科矯正をする際に、抜歯をする場合があります。

通常抜歯をする場合は麻酔をしますが、人によっては麻酔で具合が悪くなるため避けるケースもあります。

しかし強い痛みやストレスは胎児に悪い影響を及ぼす可能性があるので、抜歯を伴わない治療や、痛みを軽減しやすいマウスピース矯正などを選択することをおすすめします。

②投薬を伴う治療

歯科矯正治療において、色々な薬を必要とするケースがあります。

抗生剤や痛み止めがほとんどですが、妊娠中に薬を服用することに抵抗感がある人も多いでしょう。

最近では妊娠中でも服用できる薬がありますが、それでも不安な場合は妊娠中の矯正治療を断念することが良いです。

妊娠中の歯科矯正治療に関するよくある質問

ここでは、妊娠中の歯科矯正治療に関するよくある質問をご紹介します。

【質問1】矯正治療は途中で休める?

歯科矯正治療は、場合によって途中で休むことが可能です。

妊娠中に薬を服用したり麻酔を使うことに抵抗がある場合は、一度中断することができます。

ただし、中断する場合は最悪のケースで歯並びが元に戻る恐れがあるため、なるべく痛みを伴わない「マウスピース矯正」を試してみることをおすすめします。

【質問2】口内ケアはどうすればいい?

口内ケアは普段以上に気をつけるべきです

口内トラブルは胎児に悪影響を与えてしまうと言われていますし、何より母体によくありません。

できれば定期的にクリニックに通い口内ケアをしてもらうことをおすすめします。

【質問3】矯正器具は外してもいい?

ワイヤー矯正の場合は、妊娠中か否かに限らず、自分で器具を取り外すことはできません。

ただ、つわりが酷かったり矯正器具によりなんらかのストレス・悪影響が出始めている場合は歯科医師に相談しましょう。

マウスピース矯正の場合は薄い透明のアライナーを装着するため、痛みや違和感はほとんどなく、どうしても我慢できない時は一時的に自分で取り外すことも可能です。

妊娠中の歯科矯正に関するまとめ

妊娠中は外に出ることが減り矯正器具を他人に見られることがほとんどなくなることから矯正を始める人が非常に多いです。

しかし、過度なストレスやつわりなどが原因で歯科矯正治療を中断する人も少なくありません。

透明マウスピース矯正のZenyum(ゼニュム)では、妊娠中でも気軽にできる矯正方法をご提供しています。

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目次

山崎さとみ(歯科衛生士)

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