大人は矯正できるの?大人からはじめるメリットとデメリット Zenyum Japan

大人は矯正できるの?大人からはじめるメリットとデメリット

Zenyum Japan Iwanaga
大人は矯正できるの?大人からはじめるメリットとデメリット

「歯列矯正=子どものもの」というイメージを抱えている人は多いのではないでしょうか。「大人になってから歯列矯正を始めることってできるのかな?」「大人の歯列矯正には何かデメリットはあるのかな?」など、さまざまな不安や疑問があるかもしれません。

今回は、大人になってからの歯列矯正を考えている方に向け、大人の歯列矯正のメリット・デメリット、矯正装置の種類などについて詳しく解説していきます。

 

大人になってからでも歯列矯正は可能!大人の歯列矯正のメリット

「大人の歯は動きにくいから治療期間が長くなる」という話を耳にして「もう矯正を始めるには遅いかも…」と諦めてしまっている人はいませんか?

年齢が若いと、特に成長期のお子さまはまだ骨が柔らかいため、歯が動きやすいのは事実です。

しかし、大人が歯列矯正をした場合でも、治療期間が子どもに比べて極端に長くなることはほとんどありません。

歯列矯正は、歯・歯茎・顎骨の状態が整っていれば、年齢に関係なく始めることができます。

大人だから手遅れということは決してありません。

むしろ大人の歯列矯正には、次のようなメリットがたくさんあります。

・むし歯や歯周病のリスクを減らせる

・見た目の自信につながる

・好きなタイミングで治療を始められる

・咀嚼機能の改善につながる

1つずつくわしく解説していきます。

メリット①むし歯や歯周病のリスクを減らせる

歯同士の重なりや凹凸が多い歯並びは、食べカスが詰まりやすくなったり、歯ブラシが届きにくくなったりすることから、口内が不衛生な状態となりやすいです。

食べカスや磨き残しが増えると、それをエサに細菌が繁殖し、むし歯や歯周病のリスクを高めるのです。

歯列矯正によって歯並びがきれいに整うと、歯みがきがしやすくなるといった効果から衛生状態が良くなり、むし歯や歯周病などのトラブルを防げる可能性が高まります。

メリット②見た目の自信につながる

歯列矯正は、機能面の向上はもちろんのこと、見た目の変化にも大きな影響を与えるでしょう。

口元にコンプレックスを抱える方は、笑うときについ口を手で隠してしまったり、人前で話すときに目線が気になったりすることが多いかもしれません。

歯列矯正で歯並びが整うと、コンプレックスが解消されるだけでなく、積極的に人と関われるようになり、笑顔が増えて心の変化にもつながります。

メリット③好きなタイミングで治療を始められる

大人の歯列矯正には、好きなタイミングで治療を始められるというメリットもあります。

子どもの歯列矯正は、顎骨の発育時期を利用して矯正治療を行うため、治療できるタイミングが限られています。

また、成長を完全に予測することは難しいため、治療が長引くケースもあります。

その点、顎骨の成長が完了している大人の場合は、時期を気にせずに「矯正治療をやりたい」と思ったタイミングで始めることが可能です。

不確定要素が少ないことから、治療計画を立てやすいというメリットもあるでしょう。

メリット④咀嚼機能の改善につながる

歯列矯正で歯並びやかみ合わせが整えば、かむ力が向上する可能性も高まります。

食べ物を細かくかみ砕いてから飲み込むことができれば、消化器官の負担を減らせるだけでなく、満腹中枢が刺激されるので食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。

 

大人の歯列矯正のデメリットとは

たくさんのメリットがある大人の歯列矯正ですが、もちろんデメリットも存在します。

事前にしっかりとデメリットも確認しておきましょう。

・一時的にむし歯や歯周病のリスクが高まる

・矯正装置が目立つことがある

・痛みや違和感をおぼえることがある

・口内の状態によってはすぐに治療できないことがある

それぞれ解説します。

デメリット①一時的にむし歯や歯周病のリスクが高まる

矯正中は矯正装置を付けて過ごすため、口内が乾燥しやすくなったり、歯みがきが困難になったりすることが予想されます。

そのため、一時的にむし歯や歯周病のリスクが上がってしまうのです。

矯正中にむし歯や歯周病になると、症状によっては矯正治療を中断し、むし歯や歯周病の治療を優先させなければいけないことがあります。

矯正期間中は特に丁寧に歯みがきをするように意識し、定期的に歯科医師のクリーニングを受けることもトラブルの予防になるでしょう。

デメリット②矯正装置が目立つことがある

使用する矯正装置の種類によっては「矯正中の見た目が目立つ」というデメリットが挙げられます。

しかし、透明なマウスピースを使って歯を動かす「マウスピース矯正」や「ワイヤー裏側矯正」などの目立ちにくい矯正方法もあります。

目立ちにくいタイプの矯正装置を選べば、仕事の都合により人前で話す機会が多い方や、矯正中の見た目が変化するのが嫌な方でも、歯列矯正に挑戦しやすくなるでしょう。

デメリット③痛みや違和感をおぼえることがある

矯正中は歯に痛みを感じたり、装置が入っていることによる違和感を覚えたりする方もいます。

特に矯正治療を開始した直後や、ワイヤーを調整した直後、マウスピースの交換後などは、痛みを感じやすいと言われています。

しかし、このような痛みは25日程度で落ち着くケースが多いです。

あまりにも痛みが強い場合や、矯正装置が口内に当たって痛みが生じているケースなどは、歯科医師に相談すると良いでしょう。

デメリット④口内の状態によってはすぐに治療できないことがある

次のようなケースでは、すぐに歯列矯正をせず、口内の状態を改善させてから矯正治療を開始させることがあります。

・むし歯が多い

・歯周病になっている

・抜歯が必要である

むし歯や歯周病は、放っておくと急速に症状が進行するため、矯正治療よりも先に治療を行います。

歯周病とは、歯や歯を支える骨に炎症が起こる病気です。

歯列矯正によって歯茎に負担がかかると、炎症が広がって痛みが出たり、最悪の場合は歯が抜けたりする恐れがあります。

また、口内に歯を並べるスペースが不足している場合は、抜歯を行ってから矯正治療を始めることもあります。

大人の歯列矯正をお考えの方は、むし歯や歯周病がないか検査し、先に治療を終えておくとスムーズに矯正治療へと移れるでしょう。

 

大人の歯列矯正の種類と特徴

大人から始める歯列矯正の方法は1つではありません。

装置の特徴や費用などはそれぞれ異なるため、ご自身の症状やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

ただし、矯正方法や装置によって得意な症状や対応できる症例が限られているため、必ずしも希望通りになるわけではありません。

どのような方法で矯正するかは、歯科医師の診断の上、相談しながら決めていく必要があります。

部分矯正か全顎(全体)矯正か

まず矯正治療には、装置の種類を問わず、治療する範囲によって「部分矯正」と「全顎(全体)矯正」の2種類があります。

部分矯正は主に、目立ちやすい前歯などの一部部分を治療範囲としています。

一方で、全顎矯正は奥歯を含むすべての歯列が対象で、かみ合わせに問題があるケースなどにも対応できます。

部分矯正は治療する範囲が狭いため、全顎矯正に比べて治療期間や費用を抑えられる可能性が高いでしょう。

ただし歯並びの乱れが重度の場合や、噛み合わせの改善が必要なケースでは、適応できないことがあります。

その点、全顎矯正はすべての歯にアプローチするため、部分矯正に比べて治療期間は長く、費用も高額です。

しかし、重度の出っ歯やkつきがある歯並びでも、対応できるというメリットがあります。

ワイヤー表側矯正

ワイヤー表側矯正は、歯列矯正の中でも歴史のある方法で、ブラケットとワイヤーを歯の表面に取り付けることで歯を動かします。

ワイヤーの力を利用してさまざまな症状に対応できることが特徴です。

矯正装置は固定式のため、一度矯正治療を始めると自分で取り外すことはできず、治療完了までは基本的に付けっぱなしです。

装置の調整などはすべて歯科医院で行うので、12カ月に1回程度の通院が必要となります。

ワイヤー表側矯正は、装置を歯の表側に接着するため「装置が目立ちやすい」点がデメリットとなるでしょう。

◆ワイヤー表側矯正がおすすめの人

・矯正中の見た目を気にしない人

・装置の自己管理をしたくない人

・歯並びの乱れが重度な人

 

ワイヤー裏側矯正

ワイヤー裏側矯正の歯を動かす原理は、ワイヤー表側矯正と同じです。

大きな違いは装置をつける場所が「歯の裏側」という点でしょう。

ワイヤー裏側矯正では、前から見たときに矯正装置が見えることはほとんどありません。

見た目が良いというメリットがある一方で、裏側に装置があることで目視しながら歯磨きをすることが難しく、舌に装置が触れやすいというデメリットが挙げられます。

また、歯の裏側は表側に比べてくぼみが多く、複雑な形をしていることから、一つ一つのブラケットをオーダーメイドで作ります。

取り付けや調整に高度な技術を要するため、費用は表側矯正と比較して高額となります。

◆ワイヤー裏側矯正がおすすめの人

・とにかく目立ちにくい方法で矯正治療をしたい人

・装置の自己管理をしたくない人

 

mouthpiece orthodontics

マウスピース矯正とは、形の異なる複数のマウスピースを順番に交換していくことにより、歯を動かす矯正方法です。

ワイヤー矯正と大きく違う点は、装置の着脱が可能な点です。

決められたタイミングに患者さま自身でマウスピースを交換していただくため、ワイヤー矯正に比べて通院回数が少なく済むケースが多い傾向にあります。

食事と歯みがきに関しても、マウスピースを外して行えるので、矯正前と変わらずに食事が楽しめ、ブラッシングがしやすいというメリットもあります。

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくい状態で矯正治療を進められるので、大人の方にもおすすめです。

ただし、決められた時間を守ってマウスピースを装着しないと、計画通りに歯が動かないというリスクもありますので、マウスピースをきちんと自己管理できる人に向いているでしょう。

またマウスピース矯正ブランドによっては、部分矯正のみに対応していたり、軽度な症例を得意としていたりする場合もあるため、症状によってはワイヤー矯正を勧められる場合があります。

◆マウスピース矯正がおすすめの人

・少ない通院回数で矯正治療をしたい人

・目立ちにくい方法で矯正治療をしたい人

・マウスピースの自己管理ができる人(装着時間や交換時期の管理ができる人)

・矯正装置を外して食事や歯みがきをしたい人

 

マウスピース矯正ブランドのZenyum(ゼニュム)なら、324,500円(税込)〜660,000円(税込)でマウスピース矯正が可能です。

一般的な通院回数は24回程度と、従来の矯正方法と比べて少ないため「歯列矯正をしたいけど、仕事帰りに歯科医院に行く余裕なんてない」「通院できるか不安」という大人の方にこそ、ぜひおすすめしたい矯正方法です。

ゼニュムでは、部分矯正と全顎矯正のどちらにも対応しており、症状に合わせて3つのプランをご用意しています。

「私の歯並びはマウスピース矯正でもきれいになる?」「どのプランが合っているのか知りたい」という方は、無料オンライン診断を行なっていますので、ぜひご利用ください。

 

大人の歯列矯正でよくある質問

最後に、大人の歯列矯正に関して多くの方が抱いている疑問に回答していきます。

抜歯は必ずするの?

抜歯をするかどうかは症状によって異なります。

例えば、歯並びが乱れている場合、口内のスペースが不足していることが原因であれば、抜歯をすることで歯をきれいに並べられる可能性が高まります。

健康な歯を抜くことに抵抗があるという方は、IPRと呼ばれる歯の側面を削ってスペースを作り出す処置ができる場合もあります。

いずれにしても、詳しく診察や検査をしてからでないと判断が難しいため、一度歯科医院に相談しましょう。

治療後に歯並びが元に戻ったという口コミを見たけど本当?

矯正治療後、歯並びが元に戻る可能性はありますが、最小限に抑える方法もあります。

治療できれいにした歯並びが元に戻ることを「後戻り」と言います。

後戻りとは、矯正装置で動かした歯が元の位置に戻ってしまう現象で、すべての矯正方法で起こる可能性のあるものです。

特に、矯正直後は歯の周りの組織が不安定な状態のため、後戻りが起こりやすいと言われています。

そこで、歯並びが乱れるのを防ぐために、矯正終了後には「保定装置(リテーナー)」を使って歯を固定します。

しかし、保定装置の装着を怠ったり、装着時間が不足したりすると、後戻りが起こりやすくなります。歯並びが元に戻ったと感じる原因にもなるでしょう。

決められた期間中は1日の装着時間を守り、しっかりと保定装置を使用すれば、後戻りを最小限に抑えられます。

他にも歯を舌で押す癖や、爪や唇を噛む癖がある方は、歯並びが乱れる原因となります。

歯列矯正を始める前には、癖を治しておくことがおすすめです。

むし歯があっても歯列矯正できる?

矯正治療を始める前にむし歯が見つかった場合は、基本的にむし歯治療を優先させます。

むし歯は放っておくと症状が進行するためです。

むし歯治療後に問題がなければ、ほとんどのケースで矯正治療に移れます。

何度も通院できるか不安だけど、矯正は諦めるべき?

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正のように歯医医院でワイヤーを調整する必要がないため、通院頻度は23カ月に1回程度と少ないのが特徴です。

また、ゼニュムのように一般的な通院回数が24回程度と、マウスピース矯正ブランドによっては通院の回数が少なく済むケースもあります。

このように矯正方法によっては、通院に不安がある場合でも、少ない負担で歯並びを整えられる可能性があるでしょう。

 

歯列矯正は大人になってからでも始められる

歯列矯正は、大人になってからでも始められます。むしろ、大人になって始めるからこそ、得られるメリットもたくさんあるのです。

とはいえ「仕事が忙しいけど通院できるか不安」「矯正中だということを周りに知られたくない」など、大人だからこそ出てくる悩みがあるのも事実です。

しかし矯正方法によっては、通院の負担が少ないものや、目立ちにくい矯正装置もあります。

ぜひ、ご自身のライフスタイルや性格に合うものを見つけてみてはいかがでしょうか。

目立ちにくいマウスピース矯正のゼニュムでは、自宅にいながら診断を受けられる「無料オンライン診断」を実施しております。

実際の歯のお写真を提出いただくことで、マウスピース矯正が適合するのか、どのプランが最適であるのかなど、一人一人に合った情報をご案内いたします。

気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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山崎さとみ(歯科衛生士)

マウスピース矯正ができるのか気になる方は気軽にゼニュムの「オンライン無料診断」をお試しください。簡単な質問と歯の写真をご提出頂くだけで、マウスピース矯正の治療が可能かどうか、可能な場合のおおよその費用感と治療期間をご案内いたします。

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Zenyum offers a free online diagnosis that you can easily perform from your smartphone or computer. Not only will we be able to tell you if you can be treated with mouthpiece braces, but we will also answer your questions about the approximate duration and cost of treatment, as well as any other orthodontic questions you may have.

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次は、セラミック矯正にかかる費用や、治療の流れについて解説していきます。  セラミック治療の費用 セラミック矯正の費用相場は、1本5万円~15万円程度だといわれています。 基本的に健康保険は適用されず、自由診療となるため、歯科医院ごとに費用に差があるでしょう。 セラミック矯正は、笑ったときに見えやすい前歯6本~8本程度を治療範囲とするケースが多いため、費用は30万円~120万円程度となります。  治療の流れ セラミック矯正は以下のような流れで治療を行います。 1.カウンセリング まずは、カウンセリングで歯の悩みや理想の歯並びについて相談します。 どのような治療の選択肢があるのか、または治療を行う上でのリスクなどについて歯科医師が説明します。 カウンセリングは歯科医院によって無料で行っている場合もありますが、治療費とは別に5,000円~1万円程度かかるケースもあるため、事前に歯科医院のホームページなどで費用を確認しておくとよいでしょう。 2.精密検査 次は、セラミック矯正を行うために口内の状態を診察したり、レントゲンを撮って歯の生え方などを確認したりします。 精密検査を行ってセラミック矯正が適合すると判断されれば、患者様の承諾の上、治療に移ります。 3.歯を削る セラミックを被せるために、歯を削ります。 大きく歯を削る場合は、神経の治療を行ったり、被せ物を装着するための土台を作ったりします。 4.仮歯の製作・装着 セラミックが出来上がるまでは数週間かかるため、その間は仮の歯を付けて過ごします。 仮歯は削った後の歯の見た目を補ったり、歯茎や削った後の歯を保護したりする役割もありますが、日常的に使用することでかみ合わせに不具合がないか、形やサイズは合っているかを観察するという目的もあります。 そのため、1週間~2週間程度仮歯で過ごして問題がないか確認し、違和感が大きかったり出来上がりに満足できなかったりした場合は、何度か作り直す場合もあるでしょう。 5.セラミックの型取り 仮歯で過ごしてみて問題がない場合には、本番用のセラミックの型取りを行います。 6.セラミックの装着 型取りから数週間後、セラミックの被せ物が出来上がります。 装着して、色や形、かみ合わせなどに問題がなければ、これでセラミック矯正の処置は終了です。  セラミック矯正で注意したいポイント 最後にセラミック治療中、または治療後に注意したいポイントを確認しておきましょう。  仮歯の期間は硬い食べ物や粘着性のある食べ物に注意する 仮歯は着脱が行いやすいように、接着力があまり強くない接着剤が使用されています。 仮歯期間中に、硬い食べ物や、ガムやキャラメルなどの粘着性のある食べ物を食べると、仮歯が外れる恐れがあります。 基本的にいつもどおり過ごしていただいて構いませんが、食べるものには注意が必要です。 また、仮歯が外れたままにしておくと、削った歯がさらされて痛みが出たり、削った歯に細菌が繁殖したりするリスクが高まります。 そのため、仮歯が外れたら速やかに歯科医院で再接着してもらいましょう。 くれぐれもそのまま放置したり、ご自身で接着剤を使って付け直したりすることは避けてください。  セラミック矯正後は、丁寧なセルフケアとメンテナンスを怠らない セラミック矯正後は、虫歯にならないように丁寧なセルフケアを行いましょう。 セラミックと歯の間に隙間や段差が生じると、汚れがたまりやすく、虫歯のリスクが高まるためです。 さらに、歯を大きく削っていることから虫歯の進行も速いため、丁寧なケアがセラミックを守ることにつながります。 また、セラミックを長持ちさせるためには、歯科医院での定期メンテナンスも欠かせません。 定期メンテナンスでは、かみ合わせの確認や口内のクリーニング、磨き残しが多い場合は必要に応じてブラッシング指導などを行います。 定期メンテナンスを行うことで、セルフケアだけの場合よりもさらに口内を清潔に保てるでしょう。 定期メンテナンスの頻度はお口の状態によって異なりますが、3ヶ月~半年に1回程度が一般的です。  歯ぎしり・食いしばりの癖は対策する セラミックは、歯ぎしりや食いしばりのような強い力がかかることで割れてしまうケースが少なくありません。 このような癖がある方は、歯科医院でナイトガードを製作するのがおすすめです。 ナイトガードを付けることで、就寝時などに無意識に行いやすい歯ぎしりや食いしばりの癖から、セラミックやご自身の歯を守れる効果が期待できます。  セラミック矯正にはリスクも!歯のお悩みはまず歯科医院で相談してみよう セラミック矯正は、歯列矯正に比べると治療期間も短めで、装置を装着して過ごす必要がないことから、手軽に行いやすいというメリットはありますが、実はデメリットも多く存在する治療方法です。 リスクもしっかり理解した上で、慎重に治療方法を選択しなければなりません。 セラミック矯正以外にも、歯並びを改善する方法はあります。ワイヤーやマウスピースを使った矯正歯科治療であれば、歯並びのお悩みを根本から解決できるかもしれません。 特にマウスピース矯正は、ブランドによってはリーズナブルに治療できるものもあり、装置も目立ちにくく治療を行えます。 セラミック矯正を考えている方の新たな選択肢として、一度検討してみてはいかがでしょうか。 マウスピース矯正ブランドのゼニュムでは、無料オンライン診断を行っていますので、興味のある方はぜひ一度ご相談ください。

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  • 歯並びが綺麗といわれる条件って?歯並びを綺麗にする方法とメリットを解説

    歯並びが綺麗といわれる条件って?歯並びを綺麗にする方法とメリットを解説

    「歯並びが綺麗」と聞くと、どんな状態をイメージしますか? 綺麗な歯並びの条件は意外とあいまいで「自分の歯並びは大丈夫?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。 今回は、綺麗な歯並びの条件や、歯並びを綺麗にすることのメリットや方法などについてご紹介します。  綺麗な歯並びとはどんな状態? 綺麗な歯並びとは具体的にどのような状態を指すのか、その条件について解説します。 一般的には、以下のような条件がそろっている歯並びを綺麗な歯並びだと呼ぶことが多いでしょう。 ・歯列に凹凸がない ・正中線が合っている ・唇が自然と閉じる ・上の歯が下の歯を1/3程度覆っている ・上下の奥歯が正しくかみ合う ・歯同士に隙間がない  歯列に凹凸がない 歯列に凹凸や、重なり合っている歯がない状態は、綺麗な歯並びの条件の一つに挙げられるでしょう。 歯が歯列に収まりきらず、ガタガタとなっている状態は、叢生(そうせい)と呼ばれ、顎の骨格が比較的小さめである日本人に起こりやすい歯並びの乱れだといわれています。 前歯全体がガタガタとなっていたり、歯列から一本だけはみ出て生えていたりと、症状はさまざまです。  正中線が合っている 前歯の中心に位置する線を「正中線」といい、歯をかみ合わせたときに、上顎と下顎の正中線がぴったり一致することが理想の歯並びとされています。 正中線のズレは以下のようなことが原因で起こりやすいでしょう。 ・左右の歯の大きさが異なる ・左右で歯の本数が違う ・顎の骨がゆがんでいる これらは生まれつきの場合もありますが、例えば虫歯などで歯を失ってそのまま放置していた場合や、頬杖をつくなどの癖で後天的に顎の骨格がゆがむケースも考えられます。  唇が自然と閉じる 力を入れなくても、自然と口が閉じることも綺麗な歯並びの条件です。 出っ歯や叢生の症状があると、口を閉じるのに力が必要になったり、無意識に口が開いた状態になり乾燥を感じやすくなったりするでしょう。 上下の奥歯が正しくかみ合う 前歯の見た目が整っていても、奥歯をしっかりかめなければ綺麗な歯並びとはいえません。 歯には食べ物を細かく砕き、すりつぶすための役割があります。 左右均等の力で奥歯をかむことができ、隙間がない状態が理想です。 ...

    歯並びが綺麗といわれる条件って?歯並びを綺麗にする方法とメリットを解説

    「歯並びが綺麗」と聞くと、どんな状態をイメージしますか? 綺麗な歯並びの条件は意外とあいまいで「自分の歯並びは大丈夫?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。 今回は、綺麗な歯並びの条件や、歯並びを綺麗にすることのメリットや方法などについてご紹介します。  綺麗な歯並びとはどんな状態? 綺麗な歯並びとは具体的にどのような状態を指すのか、その条件について解説します。 一般的には、以下のような条件がそろっている歯並びを綺麗な歯並びだと呼ぶことが多いでしょう。 ・歯列に凹凸がない ・正中線が合っている ・唇が自然と閉じる ・上の歯が下の歯を1/3程度覆っている ・上下の奥歯が正しくかみ合う ・歯同士に隙間がない  歯列に凹凸がない 歯列に凹凸や、重なり合っている歯がない状態は、綺麗な歯並びの条件の一つに挙げられるでしょう。 歯が歯列に収まりきらず、ガタガタとなっている状態は、叢生(そうせい)と呼ばれ、顎の骨格が比較的小さめである日本人に起こりやすい歯並びの乱れだといわれています。 前歯全体がガタガタとなっていたり、歯列から一本だけはみ出て生えていたりと、症状はさまざまです。  正中線が合っている 前歯の中心に位置する線を「正中線」といい、歯をかみ合わせたときに、上顎と下顎の正中線がぴったり一致することが理想の歯並びとされています。 正中線のズレは以下のようなことが原因で起こりやすいでしょう。 ・左右の歯の大きさが異なる ・左右で歯の本数が違う ・顎の骨がゆがんでいる これらは生まれつきの場合もありますが、例えば虫歯などで歯を失ってそのまま放置していた場合や、頬杖をつくなどの癖で後天的に顎の骨格がゆがむケースも考えられます。  唇が自然と閉じる 力を入れなくても、自然と口が閉じることも綺麗な歯並びの条件です。 出っ歯や叢生の症状があると、口を閉じるのに力が必要になったり、無意識に口が開いた状態になり乾燥を感じやすくなったりするでしょう。 上下の奥歯が正しくかみ合う 前歯の見た目が整っていても、奥歯をしっかりかめなければ綺麗な歯並びとはいえません。 歯には食べ物を細かく砕き、すりつぶすための役割があります。 左右均等の力で奥歯をかむことができ、隙間がない状態が理想です。  上の歯が下の歯を1/3程度覆っている 上下の歯をかみ合わせたときに、上の歯が下の歯を1/3程度覆っていれば正常な状態といってよいでしょう。 逆に、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている、上の歯と下の歯が当たらない、上の歯が下の歯を完全に覆っているような歯並びは、かみ合わせに問題がある状態です。  歯同士に隙間がない 歯と歯の間に隙間がないことも綺麗な歯並びの条件の一つです。 隙間がある状態を「すきっ歯」と呼びます。 すきっ歯は叢生とは反対に、顎の骨格が大きすぎたり、歯のサイズが小さかったりすることが原因で起こります。  歯並びを綺麗にすることのメリット 歯並びを綺麗にすることは、単に見た目がよくなることだけでなく多くのメリットをもたらします。 代表的なものは以下のとおりです。 ・虫歯や歯周病のリスクが減る ・顔のバランスが整う ・歯を長く使える可能性が高まる ・しっかりかめるようになる ・発音がしやすくなる それぞれ詳しくご紹介します。  虫歯や歯周病のリスクが減る 歯並びが綺麗になると、ブラッシングしやすくなったり、歯と歯の間に汚れがたまりにくくなったりする効果が期待できます。 そのため、虫歯や歯周病などのリスクが減るでしょう。 特に、歯同士が重なり合っている歯並びだと、歯ブラシが届きにくいことに加え、後ろの歯は隠れている部分が多いため、虫歯の発見が遅れる可能性があります。 綺麗な歯並びになれば、口内の衛生状態を保ちやすくなるでしょう。  顔のバランスが整う 歯並びと同時にかみ合わせも改善されると、顔のバランスが左右均等になったり、口元の出っ張りがなくなることでEラインが整ったりする効果も期待できるでしょう。 Eラインとは横顔の美しさの指標の一つで、特に出っ歯や受け口の症状がある人は、歯並びが変化することで横顔も改善されることがあります。 また、歯並びが整うと口周りの筋肉が正しく使えるようになるため、ゆがみが解消され、顔のラインがシュッとして見えたりすることもあるでしょう。  歯を長く使える可能性が高まる 歯並びが整うと、セルフケアがしやすくなるため虫歯・歯周病予防になります。 また全体の歯で均等にかめるようになれば、一部の歯に負担がかかることが減るため、ご自身の歯を長く使える可能性が高まるでしょう。 虫歯になると、歯を削らなくてはならないため、健康な歯に比べて歯がもろくなります。 また、かみ合わせが悪く、同じ歯ばかりでかむことが習慣になっていると、過度に力がかかることで歯の寿命を縮める原因になりかねません。 ご自身の歯を長く使えれば、トラブルの治療費を抑えやすいことはもちろん、しっかりかむことができるため食事の楽しさを失わずに済むというメリットがあります。  しっかりかめるようになる 歯並びが綺麗になると、食べ物を前歯でかみ切りやすくなったり、正しい位置でかめるようになったりするため、咀嚼が行いやすくなるでしょう。 しっかりかめるようになると、消化器官への負担を緩和できたり、咀嚼の回数がアップして満腹感が得られやすくなったりとメリットがあります。  発音がしやすくなる 歯並びがよくなると、発音もよくなることがあります。 綺麗な歯並びになると、歯の隙間から息が漏れたり、舌の動きが制限されたりすることが減るためです。 舌の位置も安定するので、滑舌がよくなったと感じる方もいるでしょう。  歯並びをよくする方法とは? 歯並びを綺麗にする方法には、大きく分けると「矯正歯科治療」と「被せ物による治療」の2種類が挙げられます。 矯正歯科治療の魅力は、ご自身の歯を大きく削ることなく、見た目と機能面の改善が目指せる点です。(※症状によっては、抜歯・IPRの処置が必要となることがあります) 矯正歯科治療には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。 ここでは、治療方法や装置の特徴を解説していきます。  ワイヤー表側矯正 ワイヤー表側矯正とは、ブラケットと呼ばれるワイヤーを通すための装置とワイヤーを、歯の前側に取り付けて歯を動かす矯正方法です。 装置は、専用の接着剤を使って歯に固定するため、治療が終わるまでご自身で取り外すことはできません。 ワイヤーの力を使って歯に力をかけるため、大きく歯を動かすことが可能です。 そのため、抜歯が必要となるような重度な症例にも対応できる可能性が高く、症例数の多さが特徴です。 しかし、口を開けると装置が目立ちやすいので「こっそり矯正したい」「口元に注目されるのが嫌」という人にはあまり向かない方法でしょう。 ◆ワイヤー表側矯正のメリット ・対応できる症例の数が多い ・対応できる歯科医院の数が多い ・装置の自己管理が不要   ◆ワイヤー表側矯正のデメリット ・装置が目立つ ・歯磨きがやりにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高まることがある ・装置で口内が傷つく恐れがある   ワイヤー裏側矯正 最近では、ワイヤー裏側矯正と呼ばれる歯の裏側(舌側)に装置を取り付ける方法もあります。 前から装置が見えないため「矯正していることを知られたくない」という人にもおすすめです。 ただし、裏側矯正は汚れが目視で確認しづらく、歯磨きがしにくくなることが予想されるため、虫歯や歯周病のリスクが高まるというデメリットもあるでしょう。 また、裏側矯正は見えづらい歯の裏側に装置を取り付けるため、治療には歯科医師の高度な技術を必要とします。 そのため、歯科医院によっては裏側矯正に対応していない場合があるほか、費用面では表側矯正に比べて高額になりやすいという特徴があります。 ◆ワイヤー裏側矯正のメリット ・矯正装置がほぼ見えない ・対応できる症例の数が多い ・装置の自己管理が不要   ◆ワイヤー裏側矯正のデメリット ・汚れが目で確認しづらく、歯磨きがやりにくいため虫歯や歯周病のリスクが高まりやすい ・費用が高額になりやすい ・装置で口内が傷つく恐れがある ・慣れるまで発音しづらいことがある   マウスピース矯正 マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを使った矯正方法です。 形の異なる複数枚のマウスピースを製作し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで歯を動かしていきます。 ワイヤー矯正と大きく異なる点は、患者さま自身で装置が着脱できる点です。 食事と歯磨きのときは、マウスピースを外せるので、装置を気にせずに食事ができます。 装置が邪魔でブラッシングしづらいといった心配もないので、ワイヤー矯正に比べると口内を清潔に保ちやすいでしょう。 ただし、マウスピースの装着時間を守らなければ治療が計画どおりに進まなくなる恐れもあり、装置の自己管理が重要となる矯正法ともいえます。 また、ワイヤー矯正に比べると、対応できる症例に限りがあるため、歯並びの状態によってはワイヤー矯正の方が向いていると判断されるケースもあるでしょう。 ◆マウスピース矯正のメリット ・装置が目立ちにくい ・ワイヤー矯正に比べると痛みを感じにくい ・口内が傷つきにくい ・装置を外した状態で食事と歯磨きができる   ◆マウスピース矯正のデメリット ・対応できる症例に限りがある ・装着時間を守らないと治療の効果が得られにくい ・装置の洗浄やマウスピースの交換タイミングなどすべて自己管理となる   現在、さまざまなブランドからマウスピースが販売されています。 前歯など目立つ箇所の部分矯正であれば、30万円台で矯正治療を始められる場合もあります。 例えば、マウスピースブランドのゼニュムの場合であれば、部分矯正が324,500円(税込)、全体矯正の場合だと575,000円(税込)もしくは660,000円(税込)で治療可能です。 症状に合わせて3つのプランから選ぶことができ、全体矯正の場合でも費用は100万円以下とリーズナブルといえるでしょう。 目立ちにくい透明なマウスピースを使用するので、見た目が大きく変わることなく綺麗な歯並びを目指せます。 お客様の症状が、ゼニュムのマウスピース矯正に適合するかどうか、まずは無料オンライン診断でご相談ください。 ゼニュムの無料オンライン診断   歯列矯正以外の治療方法 歯列矯正以外の治療方法には、次のようなものもあります。  外科手術 骨格の問題を伴うような歯並びの乱れは、歯列矯正だけでは治療が難しい場合があります。 顎の骨を切り取り、位置を変えるなどの外科手術が必要となるケースもあるでしょう。  セラミック治療 歯列矯正では、歯の位置や傾きを変えることはできても、歯の大きさや形を変えることはできません。 そのため、前歯が大きいことで出っ歯に見える、また左右で歯の大きさが違うなどの歯並びのお悩みを抱える方は、セラミック治療やラミネートベニアなどの治療方法が有効となる場合があるでしょう。 セラミック治療とは歯の周囲を大きく削り、上からセラミックでできた被せ物を被せるという治療方法です。 一方で、ラミネートベニアは歯の表面だけを薄く削って、セラミックの薄いシェルを貼り付けることで歯の形を変えられる治療方法です。 これらの方法は、健康な歯を削るというデメリットがあり、あくまで見た目だけを改善する治療方法のため、慎重に検討する必要があるでしょう。  私の歯並びは大丈夫?迷ったら歯科医院へ相談しよう 綺麗な歯並びとは、見た目が整っていることだけでなく、しっかりかめているか、きちんと口が閉じるかどうかも条件に含まれます。 歯並びが整っていることは、見た目のメリットだけでなく歯や全身の健康を守ることにもつながるでしょう。 歯並びを綺麗にする方法はいくつかあります。今回の記事を参考に、自分に合う治療方法を見つけてみてはいかがでしょうか?

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  • 歯列矯正で面長は治せるの?面長の治療方法についてご紹介

    歯列矯正で面長は治せるの?面長の治療方法についてご紹介

    「歯列矯正をしたら歯並びだけでなく面長も改善される?」「歯列矯正で顔が長くなったという口コミを目にしたんだけど大丈夫?」 面長と感じるにはいくつかの原因があり、歯並びを改善しても治らないケースがあります。 そこで今回は、面長が改善される見込みのある歯並びや、歯列矯正で顔が長くなったと感じないための対処法などについて解説します。   面長が改善される見込みのある歯並びの例 歯並びが原因で面長になっている場合、歯列矯正で歯並びが変化することによって顔の印象も変わり、面長が改善される可能性はあります。 顎の骨が長いことや、額が広いことなどが関係している面長の場合は、外科手術が必要となるなど、歯列矯正だけでは治らないケースもあるでしょう。 歯列矯正で面長が改善される歯並びは、次のとおりです。   ・出っ歯 ・乱ぐい歯 ・受け口 ・開咬   ただし、実際に歯列矯正で面長が改善されるかどうかは、歯科医師の診察を受けてみないと分かりません。 症状に当てはまっていたとしても、患者さまの症状によっては改善が難しいケースもあるので、まずは歯科医院で相談するようにしてください。 出っ歯 出っ歯の症状がある方は、前歯が前方に突出しているため、その前歯の傾きによって鼻の下が伸びて面長な印象を与えます。 歯列矯正で前歯の傾きを変えたり、位置を後ろに下げたりすると、鼻の下の皮膚が伸びなくなるため、面長の改善が期待できます。 ただし歯並びの問題だけではなく、上顎そのものが前に突き出て出っ歯になっているといったように、骨格にも問題がある場合は、顎の骨を切る外科手術が必要となることもあります。 乱ぐい歯 乱ぐい歯とは、歯と歯が重なりあって生えており、歯列から歯がはみ出ているような、ガタガタな歯並びのことを指します。 他にも、叢生や八重歯とも呼ばれます。 乱ぐい歯を治療すると、歯並びや噛み合わせが改善され、輪郭がすっきりと見えるようになる可能性があります。 受け口 上顎よりも下顎が前にでている状態を受け口といいます。 受け口だと顎が長く見えるため、面長に見られやすいでしょう。 歯並びが原因で受け口になっているケースでは、下の歯を後方へ下げる治療をすることにより、面長が改善される見込みがあります。 ただし、骨格に問題のある受け口では、矯正治療だけでは改善されないこともあります。 開咬...

    歯列矯正で面長は治せるの?面長の治療方法についてご紹介

    「歯列矯正をしたら歯並びだけでなく面長も改善される?」「歯列矯正で顔が長くなったという口コミを目にしたんだけど大丈夫?」 面長と感じるにはいくつかの原因があり、歯並びを改善しても治らないケースがあります。 そこで今回は、面長が改善される見込みのある歯並びや、歯列矯正で顔が長くなったと感じないための対処法などについて解説します。   面長が改善される見込みのある歯並びの例 歯並びが原因で面長になっている場合、歯列矯正で歯並びが変化することによって顔の印象も変わり、面長が改善される可能性はあります。 顎の骨が長いことや、額が広いことなどが関係している面長の場合は、外科手術が必要となるなど、歯列矯正だけでは治らないケースもあるでしょう。 歯列矯正で面長が改善される歯並びは、次のとおりです。   ・出っ歯 ・乱ぐい歯 ・受け口 ・開咬   ただし、実際に歯列矯正で面長が改善されるかどうかは、歯科医師の診察を受けてみないと分かりません。 症状に当てはまっていたとしても、患者さまの症状によっては改善が難しいケースもあるので、まずは歯科医院で相談するようにしてください。 出っ歯 出っ歯の症状がある方は、前歯が前方に突出しているため、その前歯の傾きによって鼻の下が伸びて面長な印象を与えます。 歯列矯正で前歯の傾きを変えたり、位置を後ろに下げたりすると、鼻の下の皮膚が伸びなくなるため、面長の改善が期待できます。 ただし歯並びの問題だけではなく、上顎そのものが前に突き出て出っ歯になっているといったように、骨格にも問題がある場合は、顎の骨を切る外科手術が必要となることもあります。 乱ぐい歯 乱ぐい歯とは、歯と歯が重なりあって生えており、歯列から歯がはみ出ているような、ガタガタな歯並びのことを指します。 他にも、叢生や八重歯とも呼ばれます。 乱ぐい歯を治療すると、歯並びや噛み合わせが改善され、輪郭がすっきりと見えるようになる可能性があります。 受け口 上顎よりも下顎が前にでている状態を受け口といいます。 受け口だと顎が長く見えるため、面長に見られやすいでしょう。 歯並びが原因で受け口になっているケースでは、下の歯を後方へ下げる治療をすることにより、面長が改善される見込みがあります。 ただし、骨格に問題のある受け口では、矯正治療だけでは改善されないこともあります。 開咬 開咬(オープンバイト)とは、奥歯が噛み合っていても前歯が噛み合わず、上下の前歯に隙間が空いた状態になることです。 口が開いた状態になりやすかったり、口を閉じようとすると下顎に梅干しのようなシワができたりするため、面長な印象を与えやすい症状の一つといえます。 開咬が起こりやすい原因として、前歯が傾斜して生えていることや、歯が一定の位置まで伸びきれなかったことなどが挙げられます。 歯列矯正で開咬を改善できれば、口を閉じやすくなり、顎が短くなったように見えるため、面長に見えにくくなるでしょう。   面長の矯正方法にはどんな種類がある? 面長を歯列矯正で改善する場合には、以下の代表的な3つの方法があります。   ・ワイヤー表側矯正 ・ワイヤー裏側矯正 ・マウスピース矯正   それぞれの治療方法について詳しく解説します。 ワイヤー表側矯正 ワイヤー表側矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置や金属のワイヤーを取り付け、ワイヤーの力で歯列を整える治療法です。 装置は固定式のため、着脱や管理が面倒という方にはおすすめの方法といえます。 また、多くの症例に対応しているため、マウスピース矯正では治療が難しい重度な歯並びの乱れなどでも、ワイヤー矯正であれば治療できる可能性が高いでしょう。 ただし、歯の表側につける装置が目立つため、見た目に抵抗があるという方も少なくありません。 最近では、歯の色に合わせて透明なブラケットや白いワイヤーなどを選択できる歯科医院もありますが、やはり装置の凹凸などを完全に目立たなくすることは難しいでしょう。 ワイヤー裏側矯正 歯を動かす原理はワイヤー表側矯正と同じで、さらに装置を目立たなくしたものがワイヤー裏側矯正です。 装置を歯の裏側(舌側)の見えない位置に取り付けるため、矯正中であることがほぼ分からないというメリットがあります。 費用は3つの方法の中でも高額になりやすく、費用相場は100〜150万円程度といわれています。 高額な理由としては、装置の取り付けやワイヤーの調整に高い技術力が必要となるためです。 また、歯の裏に装置があって着脱ができないことから、歯磨きがしづらいというデメリットも挙げられます。 マウスピース矯正 マウスピース矯正は、着脱式の透明なマウスピースを使って行う矯正治療です。 どんな歯並びの方でもマウスピース矯正ができるというわけではなく、噛み合わせの問題がない軽度な症例のみに対応しているなど、マウスピースブランドによっては適用範囲が限定されることもあります。 そのため「私の歯並びはマウスピース矯正で治療できるの?」と心配な方は、一度歯科医院で相談してみると良いでしょう。 また、ワイヤー矯正の費用相場が30〜150万円程度なのに対し、マウスピース矯正は30〜90万円程度と、比較的リーズナブルに治療できる可能性が高いのもメリットの一つです。 ワイヤー矯正では、装置が邪魔となって歯磨きがしにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高まる恐れがあります。 その点、マウスピース矯正ならば食事と歯磨きの際は装置が外せるため、ストレスなく過ごすことが可能です。 歯列矯正をしながら口内をできる限り清潔に保ちたい方は、着脱可能なマウスピース矯正がおすすめです。 ただし、装着時間を守らないと矯正治療の効果が出ない可能性があることを覚えておきましょう。 マウスピース矯正ブランドのゼニュムでは、部分矯正と全体矯正それぞれに対応したプランをご用意しています。 ・「ゼニュムクリア」324,500円(税込):部分矯正・軽中度の症例に対応 ・「ゼニュムクリア・プラス」575,000円(税込):全体矯正・重度の症例に対応 ・「ゼニュムクリア・プラス+」660,000円(税込):複雑な症例に対応   ゼニュムの場合、一般的な通院頻度も2〜4回程度と少ないため、お仕事や家庭の都合で通院に不安がある方でも、比較的始めやすいといえます。 通院頻度が少ないと、歯科医師に治療に関する質問などを気軽にしにくいことから、患者様の中には治療中に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。 ゼニュムでは、LINEを通じて専門医に疑問や不安を相談できるサービスや、アプリから治療の進捗状況を確認できるサービスを提供しています。 「通院回数が少ないから歯科医師に相談できない」「治療の進捗状況が分からない」ということはないので、安心してお任せください。 ゼニュムのマウスピース矯正が気になるという方は、まずは無料オンライン診断より、お気軽にご相談ください 無料オンライン診断で分かることは、マウスピース矯正が適用となるのか、症例の難易度、治療期間、費用などです。 自宅にいながら診断ができるため、忙しい方はもちろん「とりあえずマウスピース矯正ができるのかどうか知りたい」という方でも、気軽にご相談いただけます。 以下のフォームから、ぜひ無料オンライン診断をご利用ください。 ゼニュムの無料オンライン診断   歯列矯正で面長になることはある? 歯列矯正によって歯並びや噛み合わせが改善されると、面長が目立たなくなったり、フェイスラインがすっきりしたりと、メリットがあります。 しかしながら、場合によっては面長が目立ってしまうことがあります。 その理由を確認していきましょう。 矯正装置によって口元が膨らむ 矯正装置の厚みによって口元が膨らむと、その分人中が伸びるため、顔が長くなったと感じることがあります。 また、無理に口を閉じようとすると下顎が伸び、顔の縦ラインが強調されてしまいます。 装置の厚みによって見た目が変化している場合、矯正期間が終了して装置が外れれば、見た目が気になることはほとんどないでしょう。 一時的なものなので、過度に心配する必要はありません。 出っ歯が改善され口元の張りがなくなった 前に傾いて生えていた歯や、凹凸のある歯列が矯正治療によって改善され、噛み合わせが正常な状態になると、口元やエラがすっきりして逆に面長になったと感じることがあります。 また、抜歯をして口元を大きく後ろに下げすぎると、鼻の下の皮膚が伸びて面長に見える原因になります。 症状によっては、抜歯が必要なケースももちろんありますが、抜歯が原因ですべての人が面長に見えるというわけではありません。 食事の量が減って痩せた 矯正期間中は、歯が動く痛みや違和感で食事の内容が変わったり、食事回数が減ったりすることがあります。 一回一回の食事に時間がかかることから、少しの量で満腹感を得るようになったと感じる人もいるでしょう。 食事の内容や量が変わったり、装置の着脱が面倒で間食が減ったりすることが原因となり、矯正前よりも痩せて頬がこけたことで、面長になったと感じるケースがあります。 表情筋が衰えた 食事の量や回数が減ると、必然的に咀嚼回数も減ります。 また、装置が邪魔で話しづらいと感じる人もいることから、口周りの筋肉を動かす機会が減ることが予想されます。 すると、口周りの筋肉が衰えてしまい、顔全体が下がった印象になりやすく、面長になったと感じることがあるのです。   歯列矯正で面長にならないためにできること 面長になるリスクは、装置や歯科医院の選び方、日常のケアによって減らすことができます。 具体的には、以下のような方法がおすすめです。   ・口元に厚みの出にくい装置を選ぶ ・矯正中の食事が不安な方は着脱式の装置を選ぶ ・顔のバランスを考慮した治療をしてくれる歯科医院を選ぶ ・表情筋を鍛える   それぞれ解説します。 口元に厚みの出にくい装置を選ぶ 装置の厚みによって面長になるのが嫌という方は、ワイヤー裏側矯正やマウスピース矯正を選ぶといいでしょう。 ワイヤー裏側矯正は、歯の裏側に装置を取り付けるので、装置によって口元が出っ張ることはありません。 マウスピース矯正は、歯全体を覆う形でマウスピースを装着するので、多少の厚みはありますが、違和感を覚えるほど見た目に変化はないでしょう。 ワイヤー表側矯正は、ブラケットとワイヤーを装着する分の厚みがでやすいので、口元が膨らむと感じてしまう可能性が高いです。 特に、もともと出っ歯の症状がある方は、そこへさらにブラケットワイヤーの厚みがプラスされることで、見た目の変化を感じやすいでしょう。 矯正中の食事が不安な方は着脱式の装置を選ぶ ワイヤー矯正は、強い力を使って歯を動かしていく矯正方法のため、マウスピース矯正に比べると咀嚼時に痛みを感じやすかったり、食事がしづらかったりすることがあります。 一方でマウスピース矯正は、比較的弱い力で歯を動かしていくため、痛みを感じにくいです。また、食事中は装置を取り外せることから、食事内容を変える必要がありません。 矯正によって「食事が楽しめなくなるのは嫌だな」「痩せてしまうのは避けたい」という方には、マウスピース矯正がおすすめです。 ただし、ワイヤー矯正の方が強い力をかけて歯を動かせるため、対応できる症例が多いことも事実です。 そのため、マウスピース矯正で治療をしたいと思っていても、ワイヤー矯正の方が向いていると判断されることもあります。 最終的には、歯科医師の意見を参考にしながら、ご自身に合う矯正装置を選ぶようにしましょう。 顔のバランスを考慮した治療をしてくれる歯科医院を選ぶ 歯列矯正を始める前のシミュレーションや検査が不十分だと、口元を後ろに下げすぎてしまい、顔のバランスが変わってしまうことがあります。 矯正を検討する際は、精密検査やシミュレーションをしっかり行っている歯科医院を選ぶことが大切です。 また、歯並びだけでなく、治療後の顔のバランスの変化まで考慮して治療を進めてくれる歯科医院だと、見た目が嫌に変化してしまうというリスクを最小限に抑えられるでしょう。 表情筋を鍛える 矯正治療中は、痛みによって食事の回数が減ってしまうことから、口元の筋肉が衰えてしまう傾向にあります。 表情筋が衰えると、顔が長くなったと感じやすくなるため、表情筋を鍛えるトレーニングをするのがおすすめです。 口を大きく動かしたり、舌を出したりすると、口周りの筋肉が鍛えられるでしょう。   面長が気になる方は一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください 顔が面長に見える理由には、歯並びや顎の長さ、額の広さなど、多くの原因が関係していることもあるでしょう。 歯並びが原因で面長となっている場合、症状によっては歯列矯正で改善できる可能性があります。 ただし、すべてのケースで改善できるとは限りませんので、まずは歯科医師に相談するのがおすすめです。 とはいえ、相談するために歯科医院の予約を取り、実際に来院するのは面倒だと感じる人もいるかもしれません。 マウスピース矯正のゼニュムでは、患者さまが通院する負担を減らすために、無料オンライン診断を実施しています。 無料オンライン診断であれば、自宅にいながらマウスピース矯正が適用となるのか診断できます。「私の面長は治療可能なのかな?」と疑問に思った方は、ぜひお気軽にご活用ください。  

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