マウスピースを装着すると虫歯になりやすいと、Yahoo!知恵袋などでも話題になります。
ナイトガードなどの通常のマウスピースだけでなく、マウスピース矯正も例外ではありません。
今回はなぜマウスピース矯正をすると虫歯になりやすいのか、その原因と対処法を紹介します。
マウスピース矯正は虫歯になりやすい?
マウスピース矯正をすると、なぜ虫歯になりやすいのでしょうか?
ここでは主な原因をいくつか紹介します。
【原因1】唾液の制限
ピュアリオ歯科・矯正歯科の公式ホームページには、マウスピース矯正による唾液の制限について、以下のように解説されています。
マウスピース矯正中は、口腔環境が変化しやすくなります。
マウスピースの装着によって唾液の流れが制限され、口腔内の乾燥やバクテリアの増殖が起こる場合があります。
これにより、酸の生成が増え、虫歯のリスクが高まることがあります。ピュアリオ歯科・矯正歯科
アライナーの装着によって唾液の流れが悪くなります。
そのため虫歯の原因となるバクテリアが増え、虫歯になるリスクが高まってしまいます。
【原因2】歯磨きがしにくい
マウスピース矯正は、1日20時間〜22時間もの間アライナーを装着する必要があります。
そのため歯磨きなどのオーラルケアがしにくく、虫歯になりやすい原因となります。
【原因3】アライナーの洗浄不足
食べ物や飲み物を摂取した後にそのままアライナーを装着すると、徐々にアライナーに汚れや細菌が溜まってしまいます。
いくら歯をブラッシングしていても、汚れたアライナーを装着してしまうことで、虫歯になりやすくなってしまいます。
マウスピースによる虫歯の対処法
マウスピース矯正をすることで虫歯になりやすい傾向がありますが、しっかりと対策をすることで予防することができます。
ここでは虫歯にならないように予防する方法を紹介します。
【対策1】オーラルケア
マウスピース矯正をしていても、歯のケアをしっかりすることで、虫歯を予防することができます。
主な方法としては以下のものがあります。
・歯ブラシ、電動歯ブラシ
・マウスウォッシュ
・舌ブラシ
・デンタルフロス
・歯間ブラシ
【対策2】オフィスケア
歯科クリニックに通院して口内環境を清潔にする「オフィスケア」も重要です。
オフィスケアでは自分では除去できない汚れや歯石を、歯科クリニックで除去することができます。
【対策3】食べ物や飲み物の制限
マウスピース矯正の治療期間中に、食べ物や飲み物を変えるだけでも虫歯リスクを抑えることができます。
特に「甘いもの」や「炭酸系のもの」は注意する必要があり、歯の表面を脱灰させたりエナメル質を溶かす原因になります。
もし矯正治療中に虫歯になったら?
もし歯列矯正の治療期間中に虫歯になったら、虫歯の進行度合いによって対処法が変わります。
もりかわ歯科のホームページでは、以下のように詳しく解説されています。
マウスピース矯正中に虫歯ができてしまった場合、虫歯の進行度によって対応が変わります。
例えば、虫歯が初期段階で、治療によって歯の形が大きく変わることがない場合は、虫歯の治療中のみマウスピースを外し、治療が終了したら再度装着することで矯正に影響することなく虫歯治療を行うことができます。
しかし、虫歯が進行してしまっている(抜歯が必要など)場合は、マウスピース矯正を一度中断して虫歯治療を優先することがあります。もりかわ歯科
歯並びに影響がない初期の虫歯の治療の場合は、マウスピース矯正と並行して治療を進めるケースが多いです。
しかし抜歯を伴いような重度の治療の場合は、一旦矯正治療を中断する必要とする場合があります。