そもそもマウスピース矯正で出っ歯は治る?
出っ歯は「上顎前突症」「上顎突出症」とも呼ばれ、代表的な歯並びの乱れの一つです。
悩む人が多い出っ歯ですが、実はほとんど場合で治療可能です。
マウスピース矯正は、
・前歯の移動だけを行うもの
・奥歯の歯並びを改善するもの
など、歯の状態に合わせて行うことが可能です。
マウスピース矯正で出っ歯を治す期間・費用は?
出っ歯には個人差がありますが、以下のような治療期間と費用がかかります。
■治療期間
前歯だけの部分矯正:3ヶ月〜
全体矯正:半年〜1年程度
■費用・値段
前歯だけ:30万円程度
全体:50~100万円程度
一括で支払うことができない場合は、マウスピース矯正のブランドによっては、デジタルローンの利用や分割払いなどを利用して支払うことも可能です。
治療が難しい出っ歯の例
先ほど治療できない出っ歯は「ほとんどありません」とご紹介しましたが、中には治療ができない出っ歯も存在しています。例えば、
・重度の出っ歯
・骨格から治療しなければならない出っ歯
・歯を大きく動かす出っ歯
・インプラントや埋まっている歯がある
などのケースはマウスピース矯正で治療することが難しいです。
マウスピース矯正は骨格ごと動かす矯正方法ではありません。
そのため骨格から動かす必要があったり、歯を大きく動かすような治療になると、マウスピース矯正ではなく本格的な治療が必要になってきます。
また、インプラントがある場合は歯を十分に移動させることができません。インプラントがある状態だとマウスピース矯正ではなくセラミック矯正などの方法を検討せざるを得なくなります。
自分の出っ歯は治るタイプのものか、一度無料診断を受けてみることをおすすめします。
出っ歯(上顎前突症)の原因は?
多くの人を悩ませてきた出っ歯。
生まれつき出っ歯になってしまうこともありますが、子供の頃に出っ歯になってしまう行動をしていたことも原因の1つです。その原因とは何があるのでしょうか。
【原因1】遺伝
人によっては、生まれつきで出っ歯になることもあります。
例えば、
・上顎が成長しすぎてしまう
・下顎が成長しない
などの症状から出っ歯に見えてしまう人も多くいます。骨格的な原因ですが、専門の治療をすれば治る可能性があります。
【原因2】習癖
後天的な原因として、以下の習慣が考えられます。
・口呼吸
・指しゃぶり
・おしゃぶり
・下唇を頻繁に噛む
・舌癖
遺伝的なものは予防しようがありませんが、後天的なものは予防することができます。習癖は成長過程で改善することが可能です。
出っ歯(上顎前突症)の弊害とは?
出っ歯を治療する人は年々増加しています。
そもそも出っ歯になってしまうとどういった弊害が生まれるのでしょうか。代表的な弊害をいくつかご紹介します。
【弊害1】見た目が気になる
出っ歯の人の多くは「口を大きく開ける」「笑う」ということに抵抗があるのではないでしょうか。
笑顔自体をコンプレックスに感じてしまう人も多いといいます。
出っ歯を矯正治療で治したことで思い切り笑えるようになったという声を多く聞きますので、見た目の影響は非常に大きいでしょう。
【弊害2】虫歯や歯周病リスク
出っ歯になると口をうまく閉じることができません。
口が開いたままになると乾燥し、自浄作用である唾液成分が分泌されにくくなってしまいます。結果、歯周病や虫歯だけでなく口臭のリスクも上昇してしまうのです。
【弊害3】怪我をするリスク
前歯が突出している形になるので、怪我のリスクが高くなります。
例えば、こけてしまった際に前歯が折れたり欠けたりするケースが非常に多いです。折れたり欠けたりすると見た目にも影響を及ぼします。
【弊害4】噛み合わせへの影響
前歯が前に出ていると、下顎をずらして噛む必要があります。
下顎を頻繁にずらし続けていると、顎の関節に負担がかかり続ける状態になります。最悪、顎関節症になってしまうことも。
【弊害5】出っ歯による横顔の見た目
出っ歯によって横顔の見た目にも影響が出ます。
上顎前突症で美しい横顔とされる「Eライン」が作りにくくなり、見た目が気になってしまう恐れがあります。
市販のマウスピースを使って治すのはアリ?
歯科クリニックで正しくマウスピース矯正を依頼すると、少なくとも30万円程度の費用・値段がかかります。
「なかなかお金を用意することができない…。」という理由から市販のマウスピースを使うことを検討している人も多いと思います。
ただ、市販のマウスピースはおすすめできません。
理由として、
・出っ歯の原因や歯列は人それぞれ異なるから
・市販マウスピースは自己責任になるから
などがあります。
基本的に出っ歯は人それぞれ原因が異なります。市販されているマウスピースで矯正をすることはおすすめできません。
市販のマウスピースは完全自己責任になる
歯科医院では、以下のようなステップをしっかり踏んで治療計画を立てるのが一般的です。
・顎や歯のレントゲンを撮る
・口の型取りを行う
・虫歯・歯周病の検査を行う
・出っ歯の原因を調査する
ありとあらゆるリスクを潰した上で治療をするのが、マウスピース矯正の基本となっています。
しかし、市販のマウスピースはそういったステップをすっ飛ばしていきなり歯科矯正をすることになります。
そのため逆に歯並びが悪くなったり歯周病になってしまったりする可能性が高くなります。
もちろん「かかりつけの歯科医師に相談する」ということもできません。
出っ歯のマウスピース矯正でよくある疑問
実際に出っ歯をマウスピース矯正で治療しようとしている人の中で「これはどうなの?」と疑問を持つ人は多くいます。
その中からよくある疑問とその回答をまとめました。該当しない疑問がある場合は、まず無料診断をしてみることをおすすめします。
【疑問1】抜歯の必要はある?
人によりますが、基本的には抜歯する必要はありません。
ただし、抜歯をしなければ歯を動かせない場合や、逆に歯並びが悪くなってしまうことがある場合は抜歯を行います。
【疑問2】虫歯があっても治療はできる?
基本的に虫歯治療後に矯正をします。
マウスピース矯正は多くの場合、半年〜1年程度の期間を要します。その間、虫歯治療ができませんので矯正前に虫歯治療を行います。
【疑問3】歯が部分的に無くなっている場合は矯正は可能?
インプラントを併用するケースがあります。
矯正を行う歯が部分的に溶けて無くなっていたり欠けてたりすると、正しい矯正ができません。そのため、インプラントを併用して治療するケースが多いです。
【疑問4】年齢制限はある?
基本的に年齢制限はありませんが、マウスピース矯正ブランドによっては、18歳以上など年齢制限を設けている場合があります。
「成人矯正」に関しては何歳でも治療することが可能です。歯並びを良くしたい!という気持ちがあれば誰でも治療を受けることができます。
マウスピース矯正で出っ歯を治療した事例
ここではZenyumのマウスピース矯正で、出っ歯(上顎前突症)や、それに類する歯並びの乱れを治療した事例を紹介します。
①叢生(歯のデコボコ)のビフォーアフター
通院回数:3回
治療期間:6ヶ月
②出っ歯(上顎前突症)のビフォーアフター
通院回数:3回
治療期間:7ヶ月
アライナーの枚数:16枚
③すきっ歯のビフォーアフター
通院回数:2回
治療期間:7ヶ月
アライナーの枚数:15枚
④受け口(下顎前突症)のビフォーアフター
通院回数:2回
治療期間:5ヶ月
アライナーの枚数:15枚
⑤開咬(オープンバイト)のビフォーアフター
通院回数:4回
治療期間:8.5ヶ月
アライナーの枚数:26枚
出っ歯に関するまとめ
今回は、出っ歯をマウスピース矯正で治療できるのかを解説しました。
よほど重度な出っ歯や、インプラント・埋まっている歯がない限り、マウスピース矯正で対応可能です。
ただ、マウスピース矯正で対応できない場合は、以下の治療を勧められるケースもあります。
・セラミック矯正
・ワイヤー矯正
透明アライナー(マウスピース)矯正のZenyum(ゼニュム)では、出っ歯の歯並びも整えられる透明マウスピース矯正を提供しています。
「自分の歯並びはアライナー矯正で治療できるのか」と考えている方は、ぜひ一度、無料オンライン診断を受けてみてください。