見た目を重視する傾向にある社会にとって、大人のすきっ歯はコンプレックスにつながりやすい症状です。しかし「すきっ歯だけを治せるの?」「費用がかかりそう」と考える方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、すきっ歯の場合でもマウスピース矯正は可能なのか解説します。また、マウスピース矯正にかかる総額や治療期間も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
すきっ歯をマウスピース矯正で改善できる?
すきっ歯は、マウスピース矯正で改善できます。マウスピース矯正は、30年以上の歴史があり、安全性が高い治療法として知られています。近年では、利用者数が年々増加しており、市場規模も2030年までに323億米ドルに達すると予想されているほどです。
マウスピース矯正は、全体矯正や部分矯正から選択が可能で、患者の要望に合わせて自由度の高い治療が行えるのが特徴です。最近のマウスピースは、透明で目立ちにくいデザインや、装着時の違和感が少ないことから、審美性や快適性にも優れています。
マウスピース矯正ですきっ歯が治るまでの期間・費用相場
マウスピース矯正ですきっ歯を治したい方のために、どのくらいの治療期間・費用がかかるのかを解説します。
治療方法①空隙歯列(全体の歯)
マウスピース矯正は、空隙歯列(くうげきしれつ)に対して有効な治療方法の一つです。空隙歯列とは、歯と歯の間に隙間ができている状態を指します。マウスピース矯正は、透明な素材で作られた矯正装置を使って、少しずつ歯を移動させることで正常な歯並びに戻す方法です。
矯正期間の目安は1年〜3年ほどで、費用目安は60〜100万円程度となります。
Zenyum(ゼニュム)の「ゼニュムクリアプラス」は、上下の歯すべてを矯正できる全顎矯正が可能です。費用は57万5,000円(税込)もしくは66万円(税込)と、大変リーズナブルな価格設定となっています。すきっ歯だけではなく、他の歯も整えたい方におすすめです。
治療方法②正中離開(前歯のみ)
正中離開(せいちゅうりかい)とは、前歯だけに隙間がある状態を指します。前歯だけの矯正でも、マウスピースが有効です。
正中離開の矯正期間の目安は2カ月〜1年ほどで、矯正費用の目安は5万〜60万円程度となります。
Zenyumでは、前歯部分のみの矯正が可能で、費用も32万4,500円(税込)と相場よりも安いのが特徴です。Zenyumは、明朗会計のため追加費用がなく、2〜4回の通院で矯正が完了するため、矯正を手軽に始められる選択肢の一つといえます。
マウスピース矯正ですきっ歯を安くするおすすめの方法
マウスピース矯正は、歯の状態によっては高額になりやすいため、安くするためのポイントを知っておきましょう。
マウスピース矯正で保険適用になるケース
マウスピース矯正は、美容目的での治療の場合において、一般的に保険適用外の治療とされています。しかし、例外的なケースでは、保険適用となる可能性があります。
具体的には、以下のような症状です。
- 著しい前歯の正中離開により、咀嚼や発音に支障がある
- 顎の骨格的な異常により、咬合が大きく乱れている
- 先天性の歯列・顎の奇形がある
このような症状が認められれば、歯科医師の診断に基づき、保険適用の要件を満たすかどうかが判断されます。
保険適用となった場合の自己負担額は、通常の矯正治療の3割程度となります。
モニター募集を利用する
一部のメーカーやクリニックでは、マウスピース矯正のモニター募集を行っています。モニターとして参加すれば、通常の料金よりも大幅に安い治療費で受けられるので大きなメリットです。
ただしモニター期間中は、定期的な通院が必要になるため、時間的に余裕がある方がおすすめです。
またモニターになるには、条件が設けられていることが多いため、事前に確認しておくようにしましょう。例えば、プライバシーの保護や公式サイト・SNSでの治療経過の掲載など、自分に合うかどうかをカウンセリング時に確認してください。
複数のクリニックの値段を比較する
マウスピース矯正は、自由診療であることが多く、クリニックによって設定している金額が異なります。そのため、1社だけの価格ではなく、複数のクリニックの値段を比較して検討することが重要です。
ただし、安すぎる価格設定のクリニックは、治療の質や経過管理に問題がある可能性があります。後々、治療が思わしくない結果に終わってしまう恐れがあるため、慎重に検討するようにしましょう。
Zenyumでは、Webでのオンライン無料診断を行っており、治療法や費用などの見積もりが分かるため、一度試してみてはいかがでしょうか。このように、気軽に自分の歯の状態を調べられる点もメリットの一つです。
支払い方法を検討する
マウスピース矯正の支払い方法を検討する際は、一括払いよりも分割払いやデンタルローン、ショッピングローンを利用することで、月々の負担を軽減できるのがメリットです。
多くのマウスピース矯正クリニックでは、デンタルローンによる分割払いに対応しています。デンタルローンを利用すれば、治療の総額を分割して月々の支払いができるため、一度に大きな金額を支払う必要がありません。また、クレジットカードの分割払いなどの支払い方法も、選択可能な場合があります。
Zenyumには、ショッピングローンがあり、月々3,600円から矯正治療を始められます。毎月に支払う金額が少ないため、治療費が不安で矯正に踏み出せなかった方におすすめです。
高額療養費制度を活用する
高額療養費制度とは、1カ月の医療費が一定額を超えた場合に、超過分が払い戻される制度のことです。
高額療養費制度の目的は、医療費の家計負担の軽減です。自己負担限度額は、加入している健康保険組合や年齢、所得によって異なります。ただし、この制度は保険診療が対象となるため、自費診療の矯正治療は対象外です。
すきっ歯をマウスピース矯正で治す際の注意点
すきっ歯をマウスピース矯正で治すことは可能ですが、その前に注意しなければならないことがあります。事前に注意ポイントを知っておくと良いでしょう。
正しく装着しないと後戻りする
マウスピース矯正は、徐々に歯の位置を変えていく治療方法です。この治療を成功させるためには、矯正装置の正しい装着が非常に重要となります。マウスピースは、1日20時間以上装着する必要があり、装着方法を守らずに不規則に装着すると後戻りしてしまうかもしれません。
また、アタッチメントタイプのマウスピースを取り外す際は、必ず奥歯の裏側から外すようにしましょう。歯の表側から外そうとすると、アタッチメントが脱離しやすくなります。
定期的に医師の診察を受けて、専門家のアドバイスに従い正しく装着すれば、後戻りすることはありません。指示に従って、正しく装着することを心がけましょう。
虫歯になりやすい
マウスピースを装着していると歯と歯茎の間に隙間ができやすくなるため、プラーク(歯石)がたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。また、歯が唾液に触れる時間が短くなるため、唾液による自浄作用が得られにくくなるということも一つの問題点です。
しかし、取り外し可能なマウスピースであれば口腔ケアがしやすいため、ワイヤー矯正に比べて虫歯になりにくいといわれています。医師の指示に従い、マウスピースの定期的なお手入れや、適切な口腔ケアを行いましょう。
マウスピース矯正ですきっ歯を治すメリット
マウスピース矯正ですきっ歯を治すメリットは、多数あります。どのような利点があるのか、見ていきましょう。
ワイヤー矯正よりも痛みが少ない
マウスピース矯正は、約10日ごとにマウスピースを交換し、歯を徐々に動かすため、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないといわれています。
痛みを感じやすいのは、主にマウスピースを交換するときです。ただし、これは実際に歯がしっかり動いている証拠なので、治療が進んでいる良いサインです。もし痛みがあっても、2〜3日程度で治ります。
矯正装置が目立たない
マウスピース矯正は、透明度の高い樹脂製の装置を使用するため、周りの人に気づかれにくいというメリットがあります。
ワイヤー矯正のように金属が目立つことがないため、できるだけ矯正を目立たせたくない方におすすめです。特に社会人や学生など、日常生活で矯正が目立つことを避けたい方にとって、審美的に優れたマウスピース矯正は、魅力的な選択肢となるでしょう。
食事の際に取り外せる
ワイヤー矯正では、物をかむ際に口腔内が擦れて傷つくことがありますが、マウスピース矯正なら着脱が可能なため、そのような問題は発生しません。
さらに、食事中にマウスピースを外すことで、好きな食べ物を制限なく楽しめます。また、食事した後にしっかりと歯を磨けるため、口腔衛生の維持も簡単です。
このようにマウスピース矯正は、日常生活への影響が少ないため、ライフスタイルを変えることなく治療を進められるのが大きなメリットといえます。
マウスピースは隙間を埋めるのが得意
マウスピース矯正は、歯と歯の間の小さな隙間を埋めるのが得意です。
その他にも、低位唇側転位(八重歯)や歯の傾きを直すことが得意で、前歯の正中のズレといった軽〜重度の歯列不正を改善できます。
これらが得意な理由は、マウスピースが徐々に歯の位置を調整し、段階的に歯の傾きを矯正できるためです。
歯と歯の間の小さな隙間が気になる方や歯の傾きが気になる方は、マウスピース矯正をぜひ検討してみてください。
そもそも「すきっ歯」になる原因とは?
「物心ついたときから、すきっ歯になっていた」「徐々にすきっ歯になっていった」など、先天的・後天的な要因によって、すきっ歯になるケースがあります。ここでは、それぞれの原因を詳しく解説します。
歯の遺伝など先天的な要因
すきっ歯になる主な原因には、先天的な要因が挙げられます。歯の大きさが小さい(矮小歯)、歯の数が少ない(先天性欠如)、上唇小帯(前歯の中央にあるスジ)の付着位置が下がっているなどの症例が代表的です。これらの先天的な要因により、歯の間に隙間ができてしまいます。
口腔内の癖など後天的な要因
口腔内の後天的な要因としては、乳歯の早期喪失や抜歯、歯列の狭小化などが挙げられます。乳歯の早期喪失は、永久歯の萌出(ほうしゅつ)を早めてしまい、歯列の狭小化を引き起こします。これにより歯の位置がずれ、すきっ歯になるのです。
また、舌癖や唇癖などの口腔習癖も、歯の位置を変化させる原因です。舌が前歯を押すことで歯の位置がずれ、すきっ歯や出っ歯になる可能性があります。
さらに歯周病による歯の移動も、すきっ歯の原因となります。歯周病が進行すると、歯の機能を指示する歯周組織が弱くなり、歯の位置がずれてしまうのです。加齢に伴う歯の移動も、すきっ歯の要因の一つです。
すきっ歯を放置することのデメリット・リスク
すきっ歯を放置するリスクは、以下の通りです。
- 虫歯や歯周病のリスクが高くなる
- しっかり噛めないため消化不良を起こすことがある
- 話す際の発音に影響を与える
- 大きな口を開けて笑えない
すきっ歯を放置すると、食べ物がたまりやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。その結果、歯肉の炎症や歯の喪失につながる可能性があります。
また、食べ物をしっかりとかめず、消化吸収が悪くなるかもしれません。その他にも、前歯への過度な負担により、前歯の移動や破折(はせつ)のリスクも生じます。さらに、歯並びの乱れが発音に影響し、会話に支障をきたす可能性があります。
見た目の悪さから生じる自信の低下や社会生活への影響も、デメリットといえるでしょう。すきっ歯を放置してしまうと、上記のような問題が生じるため早期の治療が重要です。
マウスピース矯正に関するよくある質問
マウスピース矯正を行う前に、多くの方の悩みを知って疑問を解決しましょう。
すきっ歯は自力で治せますか?
すきっ歯を自力で治すことは、ほとんど不可能です。ネット上には歯をゴムで巻いて隙間を閉じる方法などが紹介されていますが、1か所の隙間を閉じることで、それ以外の部分に影響が出てしまいます。自力で処置することを避け、歯科医院の専門家に相談することが賢明です。
市販のマウスピースでもすきっ歯は治る?
市販のマウスピースでは、かなり軽度なすきっ歯であれば改善できる可能性がありますが、複雑な歯並びの問題には対応できません。自己判断すると、かえって歯並びが悪化する可能性があるのでやめましょう。
専門家による歯科矯正のほうが、より確実で長期的な矯正の効果が期待できます。歯科医師が適切な治療法を提案し、丁寧にフォローしてくれるため、安全に歯並びを改善できます。費用がかかる面もありますが、無理のない範囲で医師の治療を受けるのがおすすめです。
失敗しない歯科医院の選び方は?
歯科医院選びに失敗したくない方は、下記を参考にしてください。
- 歯科医師の技術力と経験を確認する
- 事前の無料相談で、医院の雰囲気や医師とのコミュニケーションを確認する
- スタッフの対応など全体的に判断する
- 口コミを見ておく
Zenyumでは、オンラインで無料の歯列矯正診断を受けられます。専門家が歯の状態を確認し、最適な治療法や必要な治療費などの内容を案内しているため、矯正が初めてで不安な方でも安心できます。
Zenyumのマウスピース矯正で治療を始めたい場合は、全国にあるZenyum提携院がおすすめです。
すきっ歯を治すにはマウスピース矯正がおすすめ!まとめ
すきっ歯(空隙歯列)の治療には、マウスピース矯正が効果的です。マウスピース矯正は、目立ちにくく、比較的短期間で効果が得られる傾向にあります。また、部分矯正で金額や期間を抑えられます。
ただし、すきっ歯以外の全体的なガタつきも考慮する必要ある方は、分割払いが可能なショッピングローンがおすすめです。早期の矯正治療は、虫歯や歯周病、発音への悪影響などのリスクを予防できます。
Zenyumでは、専門医が検査をした上で、お客様にとって理想的な治療計画を提案しています。総額から追加費用がかからず、明朗会計な点も好評です。もちろん、噛み合わせの改善・受け口・クロスバイトなど、ほとんどの症例に対応しています。
プランなどの相談やご質問がある方は、LINEからでも受付が可能です。お気軽にお問い合わせください。