「出っ歯はどうすれば治る?」「マウスピース矯正で出っ歯を治療したい」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、マウスピース矯正で出っ歯を治せるかどうかについて解説します。
また、マウスピース矯正の治療効果、値段、おすすめの矯正方法についても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
マウスピース矯正で出っ歯は治らない?
結論からいうと、マウスピース矯正で出っ歯を治すことはできます。
マウスピース矯正は、透明のプラスチック製の矯正器具を歯に装着することで、歯を少しずつ移動させる矯正方法です。
マウスピース矯正は、歯の動きを自分の目で確認しながら治療できるため、治療の進捗を予測できるでしょう。
また、ワイヤーやブラケットを使用しない矯正方法であるため、見た目や口内に違和感が少なく、歯磨きもしやすいです。
マウスピース矯正での出っ歯治療は、歯の状態により数カ月から1年程度で治療が完了します。
ただし、出っ歯の原因によってはマウスピース矯正ができないこともあるため、事前に医師に相談して適応かどうか確認しましょう。
出っ歯とは?
出っ歯とは、上の前歯が他の歯と比較して前にある状態です。
歯科用語では、「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれています。
日本人の歯並びのなかでも出っ歯は多く、近年では出ている歯により口元がモコッとなるため「口ゴボ」ともいわれています。
出っ歯は見た目が気になるというお悩みだけでなく、噛み合わせが悪いことにより滑舌が悪いことが気になると感じる方も多いようです。
噛み合わせが悪いことを「不正咬合(ふせいこうごう)」といい、口の健康だけでなく心身の健康にも影響するため治療が必要です。
出っ歯になる原因
出っ歯になる原因は、遺伝だけでなく後天的な原因があります。
遺伝でなくても普段の習慣から出っ歯になる可能性があるのです。
以下では、出っ歯の原因について解説します。
遺伝
生まれつきの顎の骨格により出っ歯になることがあります。
両親や祖父母などに出っ歯が多い場合、遺伝的に出っ歯になりやすい可能性が考えられます。
遺伝により上顎の骨が突き出ていたり、逆に下顎が後退していたりすると出っ歯になりやすいです。
出っ歯の多くの原因は、遺伝であるといわれています。
骨格が原因の場合は、マウスピースやワイヤーでの矯正だけでなく、場合によっては外科手術が必要な場合もあります。
口呼吸
口呼吸も出っ歯になる原因です。
通常、呼吸をする際、舌は上の前歯の裏側に位置しています。
しかし、口呼吸をしている方は、下の前歯の裏側に舌が収まっています。
口呼吸は、鼻呼吸ができない場合や慢性的な鼻炎により口呼吸が習慣化していることが原因です。
口を開けて呼吸することにより、上顎や前歯にかかっている唇の力が抜けて出っ歯になることがあります。
口呼吸が原因の出っ歯は、マウスピース矯正で治療可能です。
しかし、口呼吸を改善しなければ出っ歯が再発する可能性があるため、まずは口呼吸の改善を行いましょう。
前歯で噛む癖
普段から奥歯で食べ物を噛まずに、前歯で噛む癖がある場合は出っ歯になりやすいです。
前歯で食べ物を噛むことにより、舌が前歯を押し出すように動いて徐々に歯が前に動いていきます。
正しい咀嚼法を身に着けなければ、前歯以外の歯並びにも影響が出るため改善が必要です。
口周りの癖
口周りの癖が習慣化している場合は、出っ歯になりやすいです。
口周りの癖として挙げられるのは以下のとおりです。
- 指しゃぶりをしている
- 爪を噛んでいる
- 舌で前歯を押している
- 唇を噛んでいる など
3歳頃までよく指しゃぶりをしていた場合、前歯や上顎に圧力がかかり出っ歯になった可能性が考えられます。
また、爪を噛む癖がある方も要注意です。
爪を噛むことは、ストレスや不安が原因で起こりやすい癖ですが、指しゃぶりと同様で前歯や上顎に圧力がかかります。
そのため、出っ歯にならないためにも、口周りの癖がある方は癖を改善するように心がけましょう。
姿勢
実は、悪い姿勢も出っ歯になる原因のひとつです。
日常生活において背中を丸めた猫背で食事している場合、前側の歯だけで噛む癖がついてしまいます。
姿勢が悪い状態で食事を続けると、咀嚼に使うはずの奥歯周辺の筋肉が使われなくなり、筋肉が衰えて歯並びが乱れて出っ歯になります。
悪い姿勢は歯並びだけでなく、健康にも影響が現れるため、普段からきれいな姿勢を心がけましょう。
出っ歯を放置する危険性
出っ歯であることに問題を感じていない場合、歯列矯正をせずに放置しようとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、出っ歯を放置することには4つのリスクがあります。
前歯を怪我する
出っ歯は、歯が前側に突き出ていることから、転んだりぶつかったりした際に前歯が欠けたり、折れてしまったりする可能性があります。
前歯を破損することなんてことはそうそう起こらないだろうと感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、前歯をぶつけて破損させる方は意外にも多いのです。
最悪の場合は、歯が完全に抜けることもあるため、怪我をする前に矯正することをおすすめします。
虫歯や歯周病になりやすい
出っ歯は、前歯が前に出ていることにより唇を閉じにくいことがあります。
自然に唇を閉じられない場合、口の開いている時間が長くなり、口腔内が乾燥して免疫力が低下します。
口腔内が乾燥すると唾液の防御作用も効かなくなることから、歯垢(プラーク)が停滞して虫歯や歯周病を悪化させるでしょう。
また、出っ歯の多くの方は、叢生(そうせい)と呼ばれる症状を伴っているケースが多いです。
叢生(そうせい)とは、歯が生えるスペースと歯の大きさのバランスが崩れる症状です。
歯磨きがしにくい状態であることから、虫歯や歯周病になりやすいでしょう。
風邪やインフルエンザに感染するリスクが高い
口を自然に閉じられない状態が続き、口腔内が乾燥していると、虫歯や歯周病だけでなく風邪やインフルエンザに感染するリスクも高まります。
口が乾燥することにより、唾液の分泌が低下して細菌が繁殖しやすい状態となります。
口腔内にとどまらず、健康被害のリスクも高まるため、出っ歯の放置は危険であるといえるでしょう。
顎関節症になりやすい
顎関節症は、口を開け閉めする際の顎の関節や筋肉に異常が起こり、「あごが痛い」「口が開かない」などの症状が現れる病気です。
出っ歯は、上下の前歯が正しく噛み合わないことにより、下顎を動かすと顎の関節に不自然な力が加わり負担がかかります。
出っ歯により顎の関節に負担がかかり続けると、結果的に顎関節症になるため注意が必要です。
出っ歯はマウスピース矯正で治療できる
基本的に、マウスピース矯正では出っ歯を治療できます。
骨格に問題がない場合や前歯同士が干渉していない場合は、マウスピース矯正で出っ歯を改善できるでしょう。
以下では、マウスピース矯正で出っ歯を治す際にかかる期間と値段について解説します。
期間
マウスピース矯正で出っ歯を改善するのにかかる期間は、1〜2年程度です。
出っ歯の状態や原因により変動するため、参考程度に考えてください。
マウスピース矯正だけでなく、歯列矯正をすると矯正治療が終了した後でも一定期間は後戻りを防ぐために固定しなければいけません。
保定期間は、矯正が終了してから2年程度といわれています。
矯正期間と固定する期間を合わせると3〜4年半程度かかることを理解しておきましょう。
値段
マウスピース矯正で出っ歯を治すためにかかる費用は、30万〜100万円程度です。
一般的に、マウスピース矯正の費用は、使用する装置の種類や数、治療期間や歯並びにより異なります。
また、費用は歯科医院によっても異なるため、複数の歯科医院で見積もりを依頼して比較することが重要です。
ただ、値段が安ければいいというわけでなく、出っ歯をきれいに治療してもらえるか、お悩みに寄り添った治療法を提案してくれるかを重視しましょう。
マウスピース矯正はゼニュムがおすすめ!
マウスピース矯正でおすすめのマウスピースは「ゼニュムの透明マウスピース」です。
ゼニュムでは最新テクノロジーを活かして、患者様がご希望する歯列矯正を提供しています。
以下では、ゼニュムの3つのおすすめポイントについて紹介します。
幅広い症例に対応している
ゼニュムは幅広い症例に対応しているため、複雑な症例であっても対応可能です。
歯のがたつき、ねじれ、すきっ歯、クロスバイト、開咬、アンダーバイトなどほとんどすべての症例に対応しています。
「マウスピース矯正で自分の出っ歯が治るか心配」という方でも、治療できる可能性は十分あります。
そのため、まずは歯の状態を診てもらうためにもオンライン無料診断を受けてみましょう。
確かな実績がある
ゼニュムは、シンガポール発のデンタルテック企業であり、2018年に創業してわずか4年で世界9カ国に進出しています。
2020年〜2022年までの間で売上400%の成長を遂げている実力ある企業です。
ゼニュムは、患者様の歯に関するお悩みを解決することを第一に考えています。
最新で最高のテクノロジーと信頼できる歯科医師との提携により、患者様が求める治療を提供しています。
確かな実績を持つ企業であるため、安心して歯に関する相談や治療を進められるでしょう。
スマホで進捗を確認できる
ゼニュムのマウスピース矯正は、専用アプリから治療経過の進捗管理ができます。
アプリでは毎日の記録をつけることができ、不安に感じた場合はすぐに専門のスタッフとチャットできるため、矯正が完了するまで管理しやすいです。
アプリを通して治療を進められることから、何度も歯科医院に通う必要はありません。
そのため、忙しいという方も安心して歯列矯正を進められるでしょう。
マウスピース矯正での治療できない可能性がある出っ歯
マウスピース矯正で出っ歯の治療はできますが、治療できない可能性がある場合もあります。
マウスピース矯正で治療できない可能性がある出っ歯は以下のとおりです。
骨格に過度の原因がある
出っ歯の原因が顎の骨格にある場合、マウスピース矯正のみでの治療は困難である可能性が考えられます。
骨格的に上顎が前方に突き出ているような骨格性上顎前突や、下顎が後方に引っ込んでいる骨格性下顎劣成長などが骨格に問題がある出っ歯です。
骨格が出っ歯の原因であれば、マウスピース矯正だけでなくワイヤー矯正などの歯列矯正も困難となります。
場合によっては、骨格を治療するLeFort I型骨切り術やSSROなどの手術が必要なケースもあるでしょう。
骨格が原因である場合、手術は保険適応で治療できますが、マウスピース矯正のように手軽に治療を開始するというわけにはいかないので注意が必要です。
歯が小さい
歯が小さい場合は、マウスピース矯正が難しい場合があります。
マウスピースは、歯にはめ込んで力をかけることで歯を正しい位置に移動させます。
しかし、歯の大きさが小さいと力の伝達が弱くなり、うまく移動できない可能性があります。
インプラントがある
インプラントとは、永久歯を失った場所に金属製の歯銀を埋め込み、うえから人工の歯を装着する治療方法です。
インプラントは自然な見た目であることから人気の治療法のひとつです。
しかし、一度インプラントが埋め込まれると歯を移動することはできません。
そのため、インプラントがある部分はマウスピース矯正をしても動かず、矯正治療においても移動に制限がかかります。
インプラントがあると出っ歯治療の難易度も高くなりますが不可能というわけではないので、治療できるかどうかは歯科医師に相談してみましょう。
マウスピース矯正のおすすめポイント
多くの人は数ある歯列矯正のなかでも、なぜマウスピース矯正を選ぶのでしょうか。
マウスピース矯正が人気な理由は主に3つあります。
以下では、マウスピース矯正のおすすめポイントについて解説します。
矯正していることが気づかれにくい
マウスピース矯正は、透明のプラスチック製の装置であるため歯科矯正していることが気づかれにくいです。
ワイヤー矯正の場合は自分でつけ外しができず、装置は常に見えている状態であるため、矯正していることが第三者にも知られます。
しかし、マウスピース矯正であれば、矯正していることが分かりづらく、学校や職場でも見た目を気にすることなく治療が進められます。
矯正中の口元にも気を使いたい方には、マウスピース矯正がおすすめです。
ワイヤー矯正より痛みが少ない
マウスピース矯正は、ワイヤー治療に比べて痛みが少ないことが特徴です。
ワイヤー矯正の場合、ワイヤーを引っ張る力により歯を移動させていきます。
歯は、歯槽骨や歯根膜などの歯周組織に支えられており、なかでも歯根膜は外部からの刺激を守ってくれる役割を持ちます。
ワイヤーにより歯が一定の方向に引っ張られる際に歯根膜が縮み、縮んだ歯根膜が元の位置に戻ろうとする作用が働くことにより歯が動く仕組みです。
ワイヤー矯正は、上記のようにワイヤーで引っ張って歯を動かすため、矯正中は痛みを強く感じることも珍しくありません。
一方、マウスピース矯正は、歯に圧力をかけて少しずつ、細かく歯を動かしていきます。
痛みの感じ方は人により異なりますが、一般的にマウスピース矯正はワイヤー矯正より少しずつ歯が動くため、痛みを感じにくいといわれています。
取り外しができる
マウスピース矯正は、取り外しができる点でも人気のポイントです。
ワイヤー矯正の場合、歯の表面にブラケットという装置を装着しており、自分では取り外せません。
しかし、マウスピース矯正は自由に取り外しができるため、歯磨きもしやすく口腔内を清潔に保つことができます。
マウスピース矯正で出っ歯治療をする際の注意点
マウスピース矯正にもメリットはありますが、同時にデメリットも存在します。
メリットだけに目を向けて矯正を決めてしまうと、後悔する可能性があります。
マウスピース矯正で出っ歯治療する際は以下を注意しましょう。
矯正の効果が患者様の装着時間によって異なる
マウスピース矯正の人気な理由として自由に取り外しできることを挙げましたが、同時に注意点にもなり得ます。
マウスピース矯正はマウスピースを装着すべき時間が定められており、基本的に1日20時間以上は装着しなければいけません。
医師から指定された装着時間を守らなければ、計画通りに歯が動かず、治療が遅れる可能性があります。
そのため、マウスピース矯正を始める際は、装着時間を守らなければ治療が遅れることを覚えておきましょう。
出っ歯の状態により治療できない
マウスピース矯正は、出っ歯の状態により治療できない可能性もあります。
基本的にマウスピース矯正でも出っ歯を改善することはできますが、骨格が問題の場合や歯が干渉しすぎている場合は治療が困難です。
万が一、歯科医師にマウスピース矯正は難しいと診断された場合は、ワイヤー矯正なども併せて検討が必要になります。
食事の際に外したら、歯磨きをして再び装着しなければいけない
マウスピースを取り外して食事した場合、食後に歯磨きをして再び装着しなければいけません。
上記でも述べたように、マウスピース矯正は1日20時間以上装着する必要があります。
そのため、外食の際には歯磨き用品を持ち運び、すぐにマウスピースを装着できるようにしなければいけません。
また、お茶や紅茶などの飲み物を飲む場合でも、歯の着色を防ぐためにマウスピースを取り外しが強く推奨されます。
食事や飲み物を摂取するたびに取り外して、歯磨きも推奨のため、人によっては面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。
出っ歯のマウスピース矯正に関するよくある質問
出っ歯治療のためにマウスピース矯正を検討している場合、疑問や不安に感じることがあるでしょう。
そこで、マウスピース矯正に関するよくある質問についてまとめました。
マウスピース矯正で出っ歯になる?
マウスピース矯正は出っ歯を治療する方法であるため、マウスピース矯正をしているときに出っ歯になることはありません。
しかし、マウスピース矯正にかかわらず、矯正治療において凸凹や噛み合わせの問題にある場合の部分的な矯正はリスクがあります。
そのため、まずは医師に相談して歯の状態を診てもらうようにしましょう。
市販のマウスピースで出っ歯は治る?おすすめの治療法は?
市販のマウスピースでは、出っ歯治療の効果は期待できません。
市販のマウスピース矯正は、歯ぎしりや食いしばり、歯のかみ合わせの癖を改善や口呼吸の防止、いびきの緩和などの目的で販売されています。
出っ歯の原因は骨格的な遺伝や歯の生える方向、歯が並ぶスペースがないことが原因です、
そのため、市販のマウスピースでは改善できないことを理解しておきましょう。
出っ歯を治療する場合、「ゼニュム」のマウスピースで矯正するのがおすすめです。
まずは出っ歯の状態を診てもらうためにも、無料カウセリングを受けてみましょう。
歯ぎしり治療のマウスピースで出っ歯になる?
歯ぎしり治療のマウスピースに不備がなければ、出っ歯になることはほとんどないでしょう。
しかし、元々出っ歯で治療したいからという目的で市販のマウスピースを利用したいと考えている方は、効果が期待できないことを理解しておきましょう。
出っ歯治療のためのマウスピース矯正のご相談はゼニュムへ
結論からいうと、マウスピース矯正で出っ歯を治療することは可能です。
マウスピース治療を開始させるためには、出っ歯の状態を歯科医師に確認してもらい、マウスピース矯正に対応しているか診断してもらいましょう。
ゼニュムは、シンガポール発の企業で2018年に開業してわずか4年で世界9カ国に進出した実績あるマウスピース矯正ブランドです。
最新のテクノロジーと医師の高いスキルにより、幅広い症例にも対応しています。
出っ歯治療のためにマウスピース矯正を検討している方は、まずはゼニュムの無料診断を受けてみてはいかがでしょうか。