歯ぎしりの原因は?原因別の対策方法をご紹介します Zenyum Japan

歯ぎしりの原因は?原因別の対策方法をご紹介します

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歯ぎしりの原因は?原因別の対策方法をご紹介します

歯ぎしりは多くの場合で無意識に行っているため、周囲の人に指摘されてから気づくケースも少なくありません。

「突然歯が割れた」「顎が痛い」などのトラブルは、実は歯ぎしりが原因かもしれません。

今回は、歯ぎしりをしているか見極めるポイントや、歯ぎしりの原因、対策方法などを解説します。

 

歯ぎしりとは?どんな原因が考えられるの?

まずは、歯ぎしりの原因や、歯ぎしりの種類について見ていきましょう。

 

歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因は、現在でも明確には分かっていません。

一般的に、次のような要因が深く関係している可能性が高いといわれています。

 

・ストレス

・歯並び・かみ合わせ

・集中している時間が長い

 

詳しい内容を確認していきましょう。

ストレス

歯ぎしりの原因の多くはストレスといわれています。

極度な緊張やストレスがあると無意識に体に力が入り、肩が凝ったり全身の倦怠感を覚えたりした経験がある方もいるのではないでしょうか?

これは、人の体がストレス状態に陥ると、交感神経が優位な状態になり、筋肉が硬くなってしまうためです。

同じ状態が、口のまわりの筋肉にも起こることがあります。

日中に受けたストレスが原因で、口の筋肉にこわばりやコリが生じて、無意識に歯ぎしりや食いしばりをしてしまいます。

 

また、歯ぎしりにはストレスを緩和したり、心を落ち着かせたりする効果もあるのではないかといわれています。

歯ぎしりは無意識に行われるので、朝起きたときに顎が疲れている感じがしたり、こめかみが痛いと感じたりするときは、夜間に歯ぎしりをしているかもしれません。

歯並び、かみ合わせ

歯並びの乱れにより、かみ合わせが悪いことも歯ぎしりの原因になることがあります。

一部の歯だけがかみ合わせる歯に強く当たっている状態や、左右均等にかみ合っていない状態は、歯ぎしりを起こす可能性が高いです。

歯並び以外にも、虫歯治療をした後のかぶせ物や詰め物の高さが合っていないことでも起こりやすいでしょう。

集中している時間が長い

人間は、何かに集中しているときに上下の歯を強くかみ合わせる傾向があり、無意識に歯ぎしりをしているということもあるでしょう。

デスクワークの時間が長い人や、スポーツをする習慣のある人、勉強などで集中力が高まったときには、歯ぎしりを行いやすくなるようです。

 

歯ぎしりの種類

歯ぎしりは、大きく4つの種類に分けることができます。

歯をこすり合わせる(グラインディングタイプ)

上下の歯を左右にこすり合わせることを、グラインディングといいます。

歯ぎしりと聞いて多くの方がイメージするのが、こちらのタイプでしょう。

就寝中に起こりやすく、ギリギリと音がします。

グラインディングタイプの歯ぎしりは、歯がすり減りやすいという特徴があり、詰め物やかぶせ物がある場合は外れたり、欠けたりするトラブルが起こりやすいです。

歯をかみしめる、食いしばる(クレンチングタイプ)

上下の歯をギュッとかみ締めるのがクレンチングです。

音がしないため、本人も気づきにくく、他者から指摘されることも少ないでしょう。

かみ締める力が強かったり、時間が長かったりすると、歯が割れたり顎に負担がかかったりするおそれがあります。

起床時に、顎まわりのこわばりを感じることも少なくないでしょう。

歯を鳴らす(タッピングタイプ)

上下の歯をカチカチと鳴らすタッピングタイプは、グラインディングタイプやクレンチングタイプに比べると、歯や顎関節にかかる負担は少なめです。症例数もあまり多くはありません。

周囲に気づかれやすいため、自分でも認識しやすいタイプです。

一部の歯をこすり合わせる(ナッシングタイプ)

ナッシングタイプは、歯の特定部分だけこすり合わせるタイプの歯ぎしりです。

キリキリと音がする、また歯の一部分だけがすり減るという特徴があります。

 

歯ぎしりを放置するとどうなる?

歯ぎしりを放置するとどのようなリスクがあるのでしょうか?

 

歯がすり減る、割れる

長期的に歯ぎしりを行うと、歯がすり減ったり割れたりする原因になります。

歯がすり減ると、以下のような問題が起こりやすくなるので注意が必要です。

 

・歯がしみやすくなる

・歯が折れたり割れたりしやすくなる

・かみ合わせが悪くなる

・虫歯になりやすくなる

 

歯ぎしりは、歯のもっとも外側にある層の「エナメル質」という部分をすり減らします。

すると、さらに下の層の「象牙質」が露出するため、冷たいものや熱いものなどの刺激が伝わりやすくなり、知覚過敏の症状が出やすくなるのです。

象牙質はエナメル質に比べて柔らかいため、歯の強度を保っていたエナメル質がなくなることで、歯自体ももろくなり歯の破損や虫歯などにつながりやすいでしょう。

また、歯がすり減ることで高さがなくなり、かみ合わせが悪化するおそれもあります。

 

顎関節症のリスクが高まる

顎関節症とは、以下のような症状が出る病気です。

 

・顎や頭、顔に痛みを感じる

・口が開かない

・口を開こうとすると痛みを感じる

・顎関節からパキパキと音が鳴る

 

歯ぎしりは、顎関節に大きな負担をかけます。

顎関節に存在する顎関節包や靱帯などにダメージが加わり炎症が起こったり、関節円板がズレることで痛みや口の開閉に不具合が生じたりします。

 

かぶせ物や詰め物が外れる

虫歯治療などで、口内にかぶせ物や詰め物が入っている人は、歯ぎしりが原因で外れることがあります。

歯ぎしりによって、歯が強く揺さぶられるためです。

歯ぎしりを治さない限り、何度詰め物やかぶせ物をやり直しても、再び外れてしまうリスクが高いです。

 

歯周病が進行しやすい

歯ぎしりは歯周病を悪化させることがあります。

歯周病とは、歯茎や歯を支えている骨に炎症が起こる病気です。

歯ぎしりは歯以外にも、歯茎や骨に大きな負担をかけるおそれがあり、長期的な歯ぎしりは歯茎の炎症を悪化させたり、骨の破壊を促進させたりすることがあるのです。

歯周病は、初期段階では歯茎に炎症が起こるなどの症状が見られますが、重症化すると骨を溶かしてしまい、歯を支えきれなくなります。

歯周病がある上に、さらに歯ぎしりの癖があると、歯を失うリスクを高めてしまうでしょう。

 

頭痛や肩こりの原因になりやすい

歯ぎしりをすることで、筋肉に負担がかかります。

口まわりの筋肉だけでなく、頭や肩、首筋の筋肉も緊張状態となりやすく、頭痛や肩こりなどの原因になりかねません。

 

エラが張りやすくなる

歯ぎしりは咬筋(こうきん)と呼ばれる、口を閉じたときに動く筋肉の発達を促します。

咬筋が強化されると、エラが張りやすくなり、顔が大きく見えます。

また、どちらか片方だけの歯で歯ぎしりをしていると、左右の筋肉の量に差が生じやすいため、顔が左右均等ではないと感じる原因になることもあるでしょう。

 

歯ぎしりの対策方法

「歯ぎしりをしているかもしれない」「顎関節に違和感がある」などの場合、まずは歯科医院へ相談しましょう。

就寝時に行っている歯ぎしりは、無意識であることが多いため、自分で意識して治すことが難しいです。

対策をしなければ歯の健康はもちろん、体への悪影響もありますので、ご自身に合った治療法を見つけることが大切です。

 

ナイトガードを着用する

寝ている間の歯ぎしりから歯を守り、顎関節の負担を軽減するものとして効果が期待できるのが「ナイトガード」です。

柔らかいプラスチック製でできた透明のマウスピースで、主に夜間に使用するもののことを指します。

ナイトガードは歯科医院で型取りをして、ご自身の歯型に合ったものを製作します。

費用は、歯科医院によって異なりますが、保険適用で大体5,00015,000円程度です。

歯ぎしりが強い場合、ナイトガード自体がすり減るので、定期的に作り直さなければいけません。

 

かみ合わせを調節する

詰め物やかぶせ物の高さが合っていないことが原因で、歯ぎしりをしている可能性が高い場合、かみ合わせを調整すると歯ぎしりの改善が期待できることがあります。

 

歯列矯正で歯並びを整える

歯列矯正で歯並びを整えることで、かみ合わせの改善も期待できます。

かみ合わせの悪さが原因で、歯ぎしりが起こっている場合は、矯正歯科治療も行うことも一つの手でしょう。

矯正歯科治療には「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」があります。

 

ワイヤー矯正

マウスピース矯正

装置の特徴

ブラケットとワイヤーを使用

透明なマウスピースを使用

対応できる症例

軽度から重度の症状に幅広く対応

ワイヤー矯正よりは対応できる症例に限りがある

矯正装置の目立ちやすさ

表側矯正:目立つ

裏側矯正:目立たない

目立ちづらい

着脱

不可

費用相場

60150万円程度

6090万円程度

 

ただし、マウスピース矯正はマウスピースブランドによって、歯の一部しか動かせない「部分矯正」のみのプランしかない場合があります。

部分矯正では、かみ合わせの改善は期待できないケースがほとんどです。

また、歯全体を覆う形でマウスピースを付けるため、歯ぎしりの程度が強い場合、マウスピースが破損してしまう可能性があります。

よって、どの矯正方法が向いているかは、歯科医師の診察が必要となります。

 

ちなみに、マウスピースブランドの「ゼニュム」は、部分矯正に加えて、上下すべての歯が治療対象となる「全体(全顎)矯正」のプランもご用意しております。

まずは無料オンライン診断で、あなたの現在の歯並びの状態やお悩み、理想の歯並びなどをお聞きして、マウスピース矯正での治療が可能かどうかを判断します。

適合となれば、次は精密検査などを行い、より詳しく口内の検査に移ります。

「マウスピース矯正でかみ合わせを改善できるか気になる」という方は、以下から診断を受けてみませんか?

ゼニュムの無料オンライン診断

 

プラン名

ゼニュムクリア

ゼニュムクリア・プラス

ゼニュムクリア・プラス+

対応できる症例

軽中度の症例に対応

重度の症例に対応

複雑な症例に対応

平均治療期間

6カ月程度

10カ月程度

15カ月程度

費用

324,500円(税込)

575,000円(税込)

660,000円(税込)

マウスピース枚数

最大20枚まで

最大30枚まで

最大45枚まで

治療対象

上下合計最大20本の歯

上下すべての歯が治療対象

上下すべての歯が治療対象

(※精密検査代(おおよそ税込22,00033,000クリニックにより異なる)、追加精密検査代、リテーナー費用は固定料金に含まれません。)

 

ボトックス注射を打つ

ボトックス注射と呼ばれる、ボツリヌス菌が作り出す毒素を咬筋に注射する治療法もあります。

ナイトガードによる治療が、歯や顎にかかる負担を軽減するのに対して、ボトックス注射は咬筋の動きを抑制し、筋肉の縮小を促す効果が期待できます。

咬筋が緩むことで、歯ぎしりや食いしばりが改善したり、エラの張りを抑えやすくなったりするでしょう。

ボトックス注射の効果が持続するのは36カ月程度で、徐々に効果が薄れてきます。

そのため、定期的に注射を打つ必要があります。

 

ストレスを軽減する

歯ぎしりはストレスによって起こりやすいため、ストレスをためすぎないよう一日の中でリラックスできる時間をつくったり、ストレス発散方法を見つけておいたりするのもよい方法です。

 

・寝る前にストレッチをする

・ゆっくり入浴する

・適度に運動する

・リラックス効果のあるアロマをたく

・ヨガやめい想をする

 

これらの方法は、副交感神経が優位に働くため、心身ともにリラックス状態になりやすいです。

大声で歌う、友人と時間を気にせず遊ぶなど、ご自身が好きなことをするという方法もストレス発散になるかもしれません。

 

睡眠や生活習慣を改善する

歯ぎしりを改善するためには、生活習慣を見直すことも効果的だといわれています。

眠りの質に影響を与えやすいアルコールやカフェインの摂取は控え、喫煙習慣がある方は一日に吸う本数を徐々に減らすよう見直しましょう。

一日3食バランスよく食べることも重要です。

 

歯ぎしりに関するよくある質問

最後に、歯ぎしりに関するよくある質問を確認しておきましょう。

 

子どもの歯ぎしりの原因はなんですか?

子どもの歯ぎしりは大人の歯ぎしりとは異なり、成長段階にある歯や顎の位置を決めようとして行われるケースが多いです。

そのため過度に心配する必要はありませんが、永久歯が生えそろってからも歯ぎしりが続いていたり、歯のすり減りや痛みを感じたりする場合は、歯科医院に相談してください。

 

歯ぎしりをしているか知る方法はある?

以下のような特徴に当てはまる場合、歯ぎしりをしている可能性があります。

 

・家族や友人から歯ぎしりについて指摘されたことがある

・歯にヒビが入っている

・歯が欠けたことがある

・歯がすり減っている

・起床時に口まわりが疲れている、痛みを感じる

 

歯科医院を受診すると、歯がすり減っているか分かるでしょう。

 

歯ぎしりをしやすい性格の人はいますか?

ストレスを感じやすい以下のような性格や考え方の人は、歯ぎしりをしやすいといわれています。

 

・真面目、責任感が強い

・常に時間に追われていると感じる

・緊張しやすい

・不安を感じやすい

・イライラしやすい

 

エラが張っているのは歯ぎしりの影響ですか?

エラが張る原因の一つに歯ぎしりがありますが、エラが張っているすべての人が歯ぎしりが原因であるとはいえません。

「骨格が原因でエラが張っているように見える」「脂肪の蓄積」など、ほかにも原因は考えられます。

 

市販のマウスピースと歯科医院のマウスピースの違いは?

市販のマウスピースと歯科医院のマウスピースの違いは「オーダーメイドで製作されているかどうか」です。

歯科医院のマウスピースは型取りを行ってから製作するため、歯列にしっかりフィットします。

また、歯科医師の管理下での使用となるので、何かトラブルや不安があったらすぐに相談しやすいのもメリットです。

その点、市販のマウスピースの使用は自己責任となります。

 

歯ぎしりの原因はさまざま。まずは歯科医院で相談してみよう

歯ぎしりの多くは、ストレスが原因だといわれています。

歯ぎしりは放っておくと、歯がすり減ったり割れたりと歯の健康を脅かすほか、頭痛や顎関節症などの原因になることもあります。

歯ぎしりの対処法は、まず歯科医院にご相談ください。歯並びやかみ合わせが原因の場合は、歯列矯正をすることで症状が緩和されることがあります。

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