「歯並びが悪いとモテないのかな?」「私の歯並びは周りからどんな風に思われているんだろう?」と、歯並びが与える影響について悩む人も少なくありません。
歯並びが悪いことは、見た目への影響はもちろん、虫歯になりやすかったり黄ばみの原因になったりすることもあります。
今回は、歯並びの悪さを放置するリスクや、歯の印象をよくするための治療方法などについて解説します。
歯並びが悪いとモテない?どんな印象を与える?
歯並びが悪いと、どのような印象を与えるのでしょうか?
また、歯並びがよい、悪い状態の見分け方を解説します。
歯並びは第一印象に大きな影響を与える
歯並びは、第一印象に大きな影響を与える要素の一つといわれています。
目や口元といった顔のパーツは、対面したときや会話の際に、もっとも目が行きやすいです。
また、歯並びに自信のある人は、大きく口を開けて話したり笑ったりすることから、見た目だけでなく、性格面でもポジティブな印象を与えやすいでしょう。
反対に、歯並びが悪く口を隠して笑ったり、口を大きく開けることを避けていたりすると、元気がない印象を与えることもあります。
歯並びが悪い人の印象
歯並びが悪い人は以下のような印象を持たれやすいでしょう。
・不衛生
・幼い
・個性的
・美意識が低い
・お金に余裕がなさそう
このように、歯並びが悪いとマイナスな印象を持たれがちです。
「歯並びが悪い=モテない」というイメージがありますが、特に初対面である場合、不衛生、美意識が低いなどの自己管理ができていない印象を持たれやすく、異性からモテないと感じる原因にもなるかもしれません。
一方で、歯並びが悪いとかわいらしい・幼いという印象を与えることもあります。
特に八重歯をかわいらしく思う人は多いようです。
ネガティブな意見は多いものの、八重歯やすきっ歯などの歯並びがトレードマークになって覚えてもらいやすいという声もあるので、一概に印象が悪いとはいえないでしょう。
歯並びがよい人の印象
歯並びがよいことで、以下のような印象を相手に与えやすいです。
・健康的
・清潔感がある
・育ちがよさそう
・余裕がある
・明るい
・仕事ができそう
歯並びがよいことで、マイナスな印象を与えることはほとんどありません。
キレイに整った歯並びは健康的で、清潔なイメージを与えやすいためです。
思いっきり笑えることから表情や性格も明るくなりやすく、コミュニケーション能力が高そう、モテそうというイメージを与えやすいでしょう。
悪い歯並びの例
悪い歯並びとはどのような状態のことを指すのでしょうか?
具体的な例を見てみましょう。
悪い歯並びは、専門用語で「不正咬合」と呼ばれます。見た目以外にも、うまくかめない、発音しにくいなどの影響も与えます。
不正咬合には以下のようなものがあります。
・ガタガタ(叢生)
・出っ歯(上顎前突)
・受け口(下顎前突、反対咬合)
・開咬
・深すぎるかみ合わせ(過蓋咬合)
・部分的に反対になったかみ合わせ(交叉咬合)
・すきっ歯
人によっては、ガタガタの歯列に加えて出っ歯の症状もあるなど、いくつかの症状が複合的に発生している場合もあるでしょう。
歯並びがよい状態とは
一方で、歯並びがよい状態とは、以下のような条件がそろっていることを指します。
・歯列に凹凸が見られず、きれいに歯列に収まっている
・上下の歯の中心がぴったりと真ん中にそろっている
・上の前歯が下の前歯に2~3mm程度覆いかぶさっている
・歯と歯の間に隙間がない
・奥歯がしっかりかみ合う
・力を入れなくても自然と口が閉じる
歯並びが悪いことはモテない以外にもこんな影響が
歯並びが悪いことは、見た目の印象を悪くするおそれがあり、モテないと感じる原因になることがあります。
歯並びの悪さを放置しておくデメリットは、ほかにも存在します。
歯の黄ばみや汚れが生じやすい
歯並びが悪いと歯列に段差が生じやすいため、食べ物が詰まりやすかったり、歯磨きをしても汚れが取りきれなかったりするデメリットがあります。
十分に汚れが落とせていないと、歯の表面に残った食べ物の色素が歯に移り、黄ばみの原因になります。
食べかすが多い歯や黄ばみが目立つと、それだけで不衛生な印象を与えるでしょう。
口臭を発生しやすい
歯並びが悪く、口内環境が悪化すると、細菌も増加します。
この細菌が食べかすを分解する際に発生するガスが、口臭の原因となることがあります。
また、歯並びが原因で、口を閉じにくくなることも口臭が強くなる原因の一つです。
出っ歯や叢生などの歯並びだと口が閉じにくくなり、口内が乾燥しやすくなります。
唾液には細菌の働きを抑える抗菌作用がありますが、乾燥した口内ではこの作用が働きにくくなり、細菌が増える原因となります。
結果として細菌の活動が活発になり、臭気ガスの発生につながるのです。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
歯並びによって汚れがたまりやすいこと、ケアをしづらいこと、口内が乾燥しやすいことは、細菌の増殖を促すため、虫歯や歯周病のリスクを高めるでしょう。
虫歯や歯周病は、細菌の繁殖が原因で起こります。
歯周病は、歯茎に炎症が起こる病気ですが、重症化すると歯を支えている骨の歯槽骨まで溶かしてしまい、最悪の場合では歯が抜けることもあります。
歯並びが悪い人は、歯並びが整っている人に比べて、虫歯や歯周病などといった口内のトラブルが起こりやすいといえるでしょう。
発音しにくくなる
歯と歯の間に隙間があったり、歯の傾きによって舌の動きが制限されたりすると、発音や滑舌が不明瞭になることがあります。
特に「さ行」や「た行」の発音に影響が出やすいといわれています。
均等にかめない
歯並びが悪いと、上下の歯がきちんとかみ合わない原因になります。
かみ合わせが悪いと、食べ物を正しくかみ砕きにくくなるため、消化器官に負担がかかりやすいという悪影響があります。
モテたい人におすすめの治療方法
歯並びは第一印象を大きく左右するパーツであり、歯並びが悪いことにはさまざまなデメリットがあることが分かりました。
「口元の印象を変えたいな」という希望があっても「治療中の見た目が目立つ」「費用が高い」というイメージから、歯列矯正へのハードルの高さを感じている人も多いかもしれません。
しかし、最近では目立ちにくい「マウスピース」を使った矯正方法も誕生しています。
また、一部の歯を治療対象とした「部分矯正」であれば、30万円台で治療できるケースもあります。
ここからは、口元の印象をよくするための治療方法をご紹介します。
歯並びをよくするための治療方法
まずは、歯並びを整える治療である「矯正歯科治療」について見ていきましょう。
大きく分けると「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」があります。
どちらの方法も、歯の一部分を治療する「部分矯正」と、奥歯を含んだすべての歯を動かす「全体(全顎)矯正」とに分けられます。
治療本数が少ない部分矯正のほうが費用はリーズナブルですが、症状によっては部分矯正では改善されないケースも多く、基本的に軽度な症例のみを対象としている点に注意してください。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、ブラケットという装置を歯の表面に取り付け、そこへワイヤーを通して歯を動かす方法です。
古くからある矯正方法のため、多くの矯正歯科医院で取り扱われています。また、軽度から重度まであらゆる症例に対応できるのが魅力です。
ワイヤー矯正には、装置を表側に付ける「表側矯正」と、前からは見えない歯の裏側に装置を取り付ける「裏側(舌側)矯正」があります。
裏側矯正は、表側矯正と歯を動かすメカニズムは同じですが、矯正治療中のデメリットの一つである「目立ちやすさ」を解消しています。
しかし、装置の取り付けや調整に高度な技術が必要となることから、費用は高額になる傾向があります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを使って歯を動かす治療方法です。
装置の着脱が可能なため、歯に汚れがたまりにくく、口内を清潔に保ちやすいという特徴があります。
マウスピースは薄く、口内に自然になじむ色をしています。近くから見ても矯正中であることが分かりにくいでしょう。
マウスピース矯正は、数週間ごとに新しいマウスピースに交換していくことで、段階的に歯を動かします。
ワイヤー矯正のように、歯科医師が手作業で装置を調整する必要がないため、通院頻度は2~3カ月に1回程度と少なめで済みます。
マウスピース矯正ブランドのゼニュムは、一部の歯だけを治療する部分矯正だと324,500円(税込)、全体矯正と呼ばれるすべての歯を治療対象としたプランを575,000円(税込)もしくは660,000円(税込)で受けられます。
※精密検査代(おおよそ税込22,000~33,000円※クリニックにより異なる)、追加精密検査代、リテーナー費用は固定料金に含まれません。
通院頻度は3カ月に1回程度で、マウスピースの交換時期のお知らせや歯の移動の経過報告はアプリを通して行います。
「通院でプライベートの時間が減るのはイヤ」という方でも、矯正治療に挑戦しやすいでしょう。
ただし、ゼニュムを含むマウスピース矯正は、症状によっては適合とならないことがあります。
ゼニュムは来院不要で行える「無料オンライン診断」で、マウスピース矯正ができる歯並びかどうかを診断できます。
ぜひお気軽にお試しください。
セラミック矯正
歯の見た目を変える方法には、歯を削り、上からかぶせ物をして見た目を整える「セラミック矯正」という方法も挙げられます。
ワイヤーやマウスピースを使った矯正治療とは異なり、歯の位置を変えることはないので、治療期間が短いというメリットがあります。
また、歯列矯正では変えることができない歯のサイズや形、色まで調整可能です。
ただし、大きく歯を削らなくてはいけないため、歯の寿命が短くなるリスクがあるでしょう。
口元の印象をよくするにはホワイトニングもおすすめ
きれいに整った歯並び以外にも、白く透明感のある歯は口元の印象をよくします。
歯を明るく、白く見せることができる「ホワイトニング」もおすすめです。
ホワイトニングには歯科医院で行う方法や、ホワイトニング成分が入った歯磨き粉などを使用する方法、ホワイトニングサロンなどがあります。
それぞれ歯を白くする原理が異なりますので、ご自身に合ったものを見つけるとよいでしょう。
歯並びに関するよくある質問
最後に、歯並びに関してよく寄せられる質問内容を見ていきましょう。
自力で歯並びをよくする方法はある?
基本的に、自力で歯並びをよくすることはできません。
むしろ、歯並びが悪化したり、歯や歯茎にダメージを与えたりする可能性があります。
歯並びをよくしたいのであれば、まず歯科医院で相談しましょう。
歯並びを治療すると周りからバレる?
矯正装置によって、目立ちやすさが異なります。
裏側矯正であれば装置はほぼ見えないため、周囲から気づかれることなく矯正治療を進められる可能性が高いです。
しかし、歯の裏側にあることから、慣れるまでは多少滑舌が悪くなることもあります。
裏側矯正の次に目立ちにくいのは、マウスピース矯正です。
装置は薄く透明なので、近くから見てもほとんど分かりません。また、凹凸がなく滑らかな素材でできているため、滑舌にも影響を与えにくいでしょう。
きれいに整った歯並びが再び乱れることはあるの?
矯正歯科治療で歯を移動させた後、歯には「後戻り」と呼ばれる現象が起こります。
そのため、歯並びが再び乱れる可能性は十分にあります。
しかし、矯正治療後には「リテーナー」と呼ばれる装置を装着して、歯を固定することで後戻りを最小限に防ぎます。
リテーナーの装着をサボったり、装着時間が足りなかったりすると後戻りが起こりやすくなるため、自己管理が欠かせません。
また、舌で歯を押す癖や唇をかむ癖などの口腔悪習癖が残っていると、歯並びが乱れやすくなるでしょう。
歯並びを整えて第一印象をよくしませんか?
歯並びは、第一印象を左右する大切なパーツです。
歯並びが原因で異性からモテない、自信を持って笑えないという場合、一度歯科医院で相談することをおすすめします。
症状によっては、比較的リーズナブルに治せる部分矯正で治療できることもあります。
また、マウスピース矯正であれば、矯正中でも見た目や滑舌の変化があまりないため、周囲にバレにくい状態で治療できるかもしれません。
ただし、どのような治療方法が向いているか知るには、歯科医師の診察が必要です。
ゼニュムでは、マウスピースが適合となるか無料オンライン診断で知ることができますので、一度試してみませんか?