今ちまたで話題のマウスピース矯正について紹介します。
従来のワイヤー矯正との違いや歯列矯正(歯科矯正)が必要なレベル、メリットやデメリット、値段や支払い方法など、気になる点をまとめました。
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正とは、透明のアライナーを歯に装着して歯並びを整えていく、今最も流行りの歯列矯正です。
矯正中でも目立たないから気にならない、治療期間が非常に短いことから、若者中心に世界的に流行になっています。
ワイヤー矯正との違い
ここでは従来のワイヤー矯正との違いについて紹介します。
【違い1】値段・費用
最も大きな違いは値段・費用です。
従来のワイヤー矯正は、通常100万円〜200万円かかることが多く、高いハードルとなっていました。
しかしマウスピース矯正では、多くの場合30万円〜60万円程度で治療できるため、今までの1/3以下のコストで歯科矯正をすることができるようになりました。
【違い2】矯正中の見た目
矯正期間中の見た目も大きな違いです。
ワイヤー矯正では、歯の表面に金属製のワイヤーを装着するため、周りからの見た目が大きなネックになっていました。
しかしマウスピース矯正では、透明のアライナーを装着するため、歯列矯正中も周りの目を気にする必要がありません。
【違い3】治療期間
ワイヤー矯正では、定期的に歯科クリニックに通院する必要があるため、1年〜2年程度の通院期間を要していました。
マウスピース矯正では、多くのブランドで自分自身でアライナーを交換しながら歯並びを整えていくため、短い場合で3ヶ月程度、通常6ヶ月程度て治療が完了します。
歯列矯正が必要なレベル
歯列矯正が必要とされるレベル・基準は、以下の4つがあげられます。
①噛み合わせが悪く身体に影響
②虫歯や歯周病のリスクが高い
③強いコンプレックス
④生活に支障をきたす
【基準1】噛み合わせが悪く身体に影響
歯並びが悪いと、食事をする時にあごの周辺の筋肉に負担がかかり、筋肉が硬直することで血行が滞り肩こりにつながります。
またあごの筋肉だけでなく、噛むときに使う側頭筋も硬直し頭痛になりやすくなることもあります。
また噛み合わせが悪いことから、あごの変形やずれがおこり、顎関節症なども引き起こすことも。
【基準2】虫歯や歯周病のリスクが高い
歯並びが悪いと歯磨きがしづらくなります。
歯並びによっては歯磨きの精度が落ちてしまい、長時間ブラッシングをしても歯垢が取れません。
つまりプラークコントロールができなくなります。
一生懸命歯を磨いたり、デンタルフロスを使用しても歯垢が取れない場合もあり、歯のスキマや歯茎の隙間に残った歯垢によって、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また歯並びの状態によっては「口呼吸」になりやすくなります。
口呼吸になると乾燥を好む菌が口の中に増え、歯周病リスクが高まります。
【基準3】強いコンプレックス
歯並びの乱れによって、見た目に強いコンプレックスを抱く人もいます。
コンプレックスのせいで外出を控えたり、人前で自然と話ができなかったり、口を開けて笑うことがでいないといった影響が出て、生活しづらくなります。
コミュニケーションに支障がでている場合も歯科矯正が必要なレベルです。
【基準4】生活に支障をきたす
歯並びの状態が悪い場合、上記以外でも生活に支障がでてきます。
たとえば開咬といって前歯が噛み合わないと、食事が口からでてしまいます。
また空隙歯列(くうげきしれつ:すきっ歯)だと、歯の隙間から息がもれてしまい、うまく発声・発音が不明瞭になる原因にもなります。
マウスピース矯正のメリット・デメリット
ここではマウスピース矯正のメリットとデメリットについて詳しく紹介します。
・マウスピース矯正のメリット
【メリット1】見た目が気にならない
マウスピース矯正も最も大きなメリットは「見た目が気にならない」ということです。
透明のアライナーを装着するだけなので、人と会話をするときも、矯正していることが相手に分かることはほとんどありません。
【メリット2】治療期間と通院回数が少ない
マウスピース矯正は、あらかじめ必要な枚数分のアライナーを受け取って自分で交換していきます。
そのため最少1〜2回程度の通院で治療が完了することもあり、最短3ヶ月程度の治療期間で歯列矯正が終わります。
【メリット3】安い費用・値段
またなんといっても、マウスピース矯正は値段・費用が安いことが大きな特徴です。
特に目立つ部分だけを治療する「部分矯正」の場合、30万円程度で治療が終わり、またクレジットカードやローン払いをすることで、少ない手元資金でも歯科矯正をスタートすることができます。
・マウスピース矯正のデメリット
【デメリット1】1日20時間以上装着する必要がある
マウスピース矯正ではアライナーを1日20時間以上装着しないと効果が期待できません。
従来のワイヤー矯正では患者自身が取り外すことができないようになっていました。しかし、マウスピース矯正では虫歯や歯周病の観点から取り外すことが可能となっているのです。
基本的にワイヤー矯正が一日中装着し続けなければならなかったのと同じで、マウスピース矯正も1日20時間以上アライナーを装着しなければなりません。
「痛みを感じたから」「不快になってきた」といった理由で頻繁に取り外してしまうと予定通りに治療が完了しなくなります。
【デメリット2】装着したまま飲食ができない
アライナーは取り外し可能なため、虫歯や歯周病のリスクを下げることがきます。
しかしアライナーを装着したまま飲食は基本的にできません。口に入れることができるとすれば、以下のものくらいでしょう。
・水
・白湯
・無糖の炭酸水
またコーヒーなど色のついた飲み物を飲んでしまうと、アライナーに色が写ってしまうこともあります。
もちろん固形物を食べることもNGです。
【デメリット3】全ての症状に対応しているわけでは無い
マウスピース矯正は全ての症状に対応できるわけではありません。
どちらかというとワイヤー矯正の方が多くの症状に対応できる矯正方法となります。例えば、
・抜歯をして歯と歯の間が大きく空いてしまった
・重度の凸凹
・顎変形症
などの症状の場合、マウスピース矯正では治療できないことがほとんどです。症状によってマウスピース矯正以外の矯正方法を選択しなければならないこともあります。
一般的な歯列矯正の値段
ここでは一般的な歯列矯正・マウスピース矯正の治療費用について詳しく紹介します。
カウンセリング費用:0円〜2万円程度
現在の歯や歯茎の状態、歯科矯正の方法や矯正器具の概要など、今後どのようなスケジュールで進むのかなど話し合います。
歯科矯正の前には、十分に診断・カウンセリングを行うようにしましょう。
精密検査料:約2万円から6万円程度
矯正方法や矯正ブランドによっては、カウンセリングだけでなく精密検査をする場合があります。
歯科矯正治療計画は、カウンセリングだけではわからないことがあり、精密検査の方法は、歯型取り、レントゲン撮影、顔や口内の撮影が行われます。
矯正治療費用:約10万から約150万円
矯正治療には以下の5つがあります。
・一般的なワイヤー矯正
・ワイヤーの裏側矯正(舌側矯正・リンガル矯正)
・マウスピース矯正
・セラミック矯正
・インプラント矯正
それぞれによって治療費が異なり、高いと言われているのがワイヤー矯正、安いと言われているのがマウスピース矯正です。
歯の裏側をやるか表側をやるか、どれだけの期間がかかるか、手術の程度、歯の全体を矯正するか部分矯正にするかなどでも、費用は大きく変わります。
通院が必要な場合は、定期的な診療費用や、矯正器具の調整費用もかかる場合があります。
保定装置代金:無料から約6万円
保定装置(リテーナー)には以下の種類があります。
・ベッグタイプリテーナー:歯全体をワイヤーで囲み、取り外しができるタイプ
・ホーレータイプリテーナー:前歯の表面にワイヤーを通すタイプ
・マウスピースタイプリテーナー:透明のマウスピース
・リンガルリテーナー:剣士の間の前歯を固定し、歯の裏側に装着するタイプ
耐用期間などもきまっており、1年程度で作り直す場合もあります。
料金はクリニックによって異なりますが、約5,000円から6万円程度となります。
マウスピース矯正の支払い方法
マウスピース矯正の支払い方法は、主に以下の4通りがあります。
・現金支払い
・クレジットカード支払い
・デンタルローン支払い
・クリニック独自のローン支払い
現金支払い以外は基本的に分割払いが可能ですが、手数料が発生する場合が多いのでよく注意して利用しましょう。
おすすめのマウスピース矯正
ここではおすすめのマウスピース矯正3ブランドについて紹介します。
①Zenyum(ゼニュム)
Zenyumは2021年に日本に上陸した新しいマウスピース矯正ブランドです。
”Smile More(スマイル・モア)”を掲げ、みなさんの素敵な笑顔を心から応援しています。
海外ではすでに9拠点に展開しており、今アジアで最も注目されているマウスピース矯正ブランドの一つです。
①費用(値段)
Zenyumは歯科矯正を始めやすい料金を設定しており、価格は324,500円(税込)〜となっています。
クレジットカードやショッピングローンでの分割払いも可能なので、現在お金に十分余裕がない方でも、治療を始めることが可能です。
②治療期間
治療期間は治療範囲によって異なります。
主に前歯などの目立つ部分だけを治療する「部分矯正」の場合は、約3〜9ヵ月程度で治療が終了します。
奥歯から歯並びを整える「全体矯正」の場合は、約9-15ヵ月で完了します。
③通院回数
通常1~2回
※症状によって3回以上
④サポート体制
Zenyumではスマイルアドバイザーという専属スタッフが、LINE公式アカウントでのサポートを実施しています。
⑤治療範囲・症例
Zenyumでは部分矯正、全体矯正のいずれも対応しています。
具体的には以下のような諸例に対応しています。
・すきっ歯
・出っ歯
・叢生(そうせい)
・オープンバイト
・ディープバイト
などです。
⑥支払い方法
Zenyumでは以下の支払い方法から選ぶことができます。
・現金支払い
・クレジットカード支払い
・ローン支払い
②Oh my teeth(オーマイティース)
Oh my teeth(オーマイティース)は2019年に日本で創業、日経新聞やForbesといったメディアでも取り上げられ、勢いのあるブランドです。
Zenyumと同様に基本的に通院を必要とせず、オンラインで矯正治療を進めることができる特徴があります。
現在では東京や大阪を中心とし、北は北海道、南は鹿児島まで全国各地で治療を受けることができます。
①費用(値段)
Oh my teethでは奥歯から歯並び全体を治す「全体矯正」のプランと、主に目立つ部分の上下前歯を治す「部分矯正」のプランの2つを用意しています。
全体矯正の場合は一律66万円、部分矯正の場合は一律33万円で提供されています。
②治療期間
治療期間についても「全体矯正」と「部分矯正」で期間が異なります。
全体矯正の場合の治療期間は平均6ヶ月、部分治療の場合は半分の平均3ヶ月がかかります(個人差があります)。
③通院回数
歯科クリニックへの通院頻度は、まず治療を始める前に最低1回は通院が必要です。
その際に歯科医師による診断や検査を実施します。
その後は定期的な通院は必要なく、LINE公式アカウントでのサポートや歯科医師の定期的なチェックによって治療を進めます。
④サポート体制
LINE公式アカウントでのサポートを実施しています。
最近では各種ブランドもLINEでのサポートに注力していますが、Oh my teethでは24時間体制でサポートをしています。
サポートの事例については「歯科矯正の無料カウンセリングは『スマイルアドバイザー』に相談!」の記事もご参照ください。
⑤治療範囲・症例
先に述べたようにOh my teethでは「全体治療」と「部分治療」いずれも対応しています。
全体治療があるため、他のブランドに比べて幅広い症例に対応できます。
「特に目立つ部分だけを治したい」という場合は、部分治療を選択することをおすすめめします。
Oh my teethで治療できる主な症例は「すきっ歯」「出っ歯」「叢生(そうせい)」などです。
⑥支払い方法
Oh my teethでは「一括払い」と「分割払い」のいずれかを選択できます。
一括払いの場合は定価で治療ができますが、分割払いの場合はそれぞれ以下の価格となります。
全体治療の場合・・・754,333円(定価:66万円)
部分治療の場合・・・353,393円(定価:33万円)
③キレイライン矯正
キレイライン矯正は、2023年5月現在、全国150以上を歯科クリニックと提携しています。
また経験豊富な歯科医師が監修しており、すでに数多くの症例があります。
現在では東京や大阪を中心とし、北は北海道、南は沖縄県まで全国各地で治療を受けることができます。
①費用(値段)
キレイライン矯正の治療範囲は前歯上下12本を重点的に治療しているため、部分矯正のみ治療が可能です。
価格は初回22,000円(税込)からスタートし、2回目以降は55,000円(税込)がかかります。目安の総額は231,000円(税込)〜418,000円(税込)となっています。
※患者の状態によって、片顎4万円(税込44,000円)の拡大床の使用を推奨される場合があります。
※リテーナーは症状等により両顎2~6万円(税込2.2~6.6万円)の別途費用が発生します。
②治療期間
治療期間については個人差がありますが、目安として5ヶ月〜1年3ヶ月程度と言われています。
Since the treatment focuses on the 12 anterior teeth, it can be done in a relatively short period of time.
③通院回数
初回検診時に契約して型採りをした場合、3週間後以降に1回目のマウスピースを受け取ります。
2回目以降は都度払いの場合は『1カ月半(45日)に2度』、コース払いの場合は『3ヶ月に2度』ペースでの通院になります。
At the second and subsequent checkups, you and the doctor will discuss the progress of your orthodontic treatment and decide whether to continue orthodontic treatment. (All time frames are based on the "shortest" possible time frame.)
④サポート体制
キレイライン矯正では、患者と提携クリニックとの間に「サポートチーム」が入り、サポートをしています。
FEEL FREE TO CONTACT US ON LINE TO DISCUSS ANY CONCERNS OR QUESTIONS YOU MAY HAVE BEFORE STARTING ORTHODONTIC TREATMENT.
The support team also assists in resolving any questions or concerns that you may have after beginning orthodontic treatment, such as when you feel "too much pain to bear" or conversely, "no pain at all" after wearing the mouthpiece, or when you feel uneasy.
⑤治療範囲・症例
先に述べたようにキレイライン矯正は、前歯上下12本を重点的に治療します。
Therefore, as with other partial orthodontic services, orthodontic treatment can proceed in prominent areas at a relatively low cost.
Below are the major tooth alignments that can be potentially treated with CleanLine orthodontics.
・口ゴボ・出っ歯
顎の形状や骨格が原因で口ゴボや出っ歯になっている場合は治療は困難ですが、歯並びが原因の場合には治療できる可能性があります。
Since the treatment of mouth gobble and bucktooth falls under the category of partial orthodontics, it can be treated with mouthpiece orthodontics such as Zenyum and Oh my teeth.
・すきっ歯(空隙歯列)
キレイライン矯正では、口ゴボ・出っ歯同様に、すきっ歯(空隙歯列)の治療も可能です。
Since this also falls under the category of partial orthodontics, it can be treated with mouthpiece orthodontics such as Zenyum or Oh my teeth.
・八重歯(叢生)
多くの人が悩む八重歯(叢生)についても、キレイライン矯正で治療できる可能性があります。
Since this also falls under the category of partial orthodontics, it can be treated with mouthpiece orthodontics such as Zenyum or Oh my teeth.
・受け口(反対咬合)
受け口(反対咬合)もキレイライン矯正で治療できますが、重度の症状の場合は治療できない可能性があります。
For severe symptoms, we recommend choosing a mouthpiece orthodontic solution such as Zenyum, which offers total correction.
⑥支払い方法
キレイライン矯正の支払方法は、「現金(都度またはコース一括払い)」「クレジットカード」「デンタルローン」から選択できます。
However, credit card payments and dental loans are only available to those 18 years of age or older (excluding high school students), and some clinics may not accept credit card payments or dental loans.
【比較表】3ブランドの違い
Zenyum | Oh my teeth | Clean Line Correction | |
Cost and Price | Zenyum Clear(partial correction): 324,500 yen including tax Zenyum Clear Plus (total correction): 575,000 yen including tax - 660,000 yen including tax |
部分矯正:33万円 全体矯正:66万円 |
初回2万円 総額平均は10~30万円 |
Supervised by a dentist | Fat. | Fat. | Fat. |
Target Patients | Mild to severe dentition | Mild to severe dentition | Partial correction only |
Number of clinic visits | 通常1~2回 ※症状によって3回以上 |
最低1回以上 | About once every 1-2 months |
Average treatment period | Zenyum Clear(partial correction): 3-9 months Zenyum Clear Plus (full correction): 9-15 months |
部分矯正:平均3ヶ月 全体矯正:不明 |
Approximate 5 months to 1 year and 3 months |
LINE AND APPLICATION SUPPORT | LINE: ◯ App: ◯ |
LINE: ◯ App: ◯ |
LINE:◯ アプリ:サービス終了 |
Age Range | 18 years and older | 15歳以上 ※未成年の場合は親権者の同意が必要 |
目安 男性16歳以上 目安 女性14歳以上 |
マウスピース矯正に関するまとめ
マウスピース矯正にはワイヤー矯正と比較して、主に以下のような特徴があります。
・矯正治療中も目立たない
・治療期間が短く通院回数も少ない
・値段、費用が安い
上記のメリットを最大限に生かすため、自分に合ったマウスピース矯正を選ぶようにしましょう。
Zenyumではお気軽にマウスピース矯正の診断ができるよう「無料オンライン診断」を受け付けています。
以下のボタンから、お気軽にお申し込みください。