抜歯矯正をした多くの人は「歯並びがよくなった!」「噛み合わせが改善した!」など喜びの声が多くあります。
しかし中には「抜歯矯正をしなければよかった…。」と後悔する人も少なくありません。
今回はどういった理由で後悔してしまったのか、また非抜歯矯正ついても解説します。
抜歯矯正で後悔するのはなぜ?
そもそも歯科矯正(歯列矯正)で抜歯矯正をして後悔している人は、なぜ後悔しているのでしょうか?
主な理由をいくつかご紹介します。
【理由1】仕上がりが想定通りではなかった
【理由2】抜いた歯を戻すことができない
一度抜歯してしまうと、歯を元どおりに戻すことはできません。
そのため「やっぱり歯を戻したい…。」と思ってもどうすることもできず、抜歯後に色々な症状に悩まされても元通りにはなりません。
特に「みんなやっているから」と自発的ではなく、他人に影響されて抜歯矯正をした人ほどこういった後悔をしやすいかもれません。
【理由3】痛みや腫れが生じた
抜歯後に処置がうまくできていないと、痛みや腫れが生じることがあります。
しっかり処置をしてもらうことが一般的なのですが、クリニックによっては処置が甘く傷口にばい菌が入り込んでしまうことも。
もちろんそういったクリニックはほとんど存在しませんが、信頼できるクリニックに抜歯矯正をお願いすることが必要です。
抜歯矯正で後悔しないためには?
抜歯矯正をすると後から修正をすることが難しく、抜いてしまった歯をもう一度戻すことはできません。
では、抜歯矯正で後悔しないためにはどうすればいいのでしょうか。
①歯科医としっかりすり合わせをする
②安価を謳うクリニックに注意する
クリニックの中にはお客様を呼び込む呼ぶために、
- 簡単
- 便利
- 安価
など、魅力的に見える謳い文句を使っているクリニックが存在します。
確かに便利かつ安価なクリニックがあれば魅力的に感じますが、そういったクリニックには注意を払う必要があるでしょう。
抜歯が必要になるケース
歯科矯正(歯列矯正)では、抜歯が必須になるケースがいくつか存在します。
このケースに当てはまる人は基本的に抜歯が必要になるため、抜歯してから後悔することがないよう、事前に慎重に相談することが必要です。
【ケース1】歯列に対して顎が小さすぎる
歯列に対して顎が小さすぎると、歯が入るスペースを確保できなくなります。
スペースがないと二重歯列になることもあり、抜歯をしないと矯正を進めることができません。
収まるスペースがない以上、抜歯でスペースを作る必要があります。
【ケース2】Eラインを改善する
Eラインを改善する場合も抜歯が必須です。
Eラインとは横顔のシルエットのことで、改善する場合は骨格の治療を必要とするケースがあります。
歯並びだけでなく骨を後方へ引っ込める手術が必要な場合もあるので、診断してみなければ歯列矯正だけで治療できるかは分かりません。
【ケース3】八重歯の抜歯
八重歯についても、歯科矯正で整える場合は、八重歯を抜くケースがあります。
歯列がさほど乱れていない場合は抜歯が必要ないこともありますが、歯列から完全に外れている場合は、抜歯した方がスムーズに治療が進むため、歯科医師から抜歯を勧められることがあります。
【ケース4】親知らずの抜歯
親知らずも100%抜くことが必要なわけではありませんが、抜歯した方がスムーズに歯並びが整うことがあります。
例えば、親知らずが邪魔になり歯を動かせなかったり、歯を動かすスペースが必要な場合です。
抜歯矯正か非抜歯矯正かは最終的に医師の判断!
自分では「抜歯しなくてはいけない!」と思っていても、診察してみたら実は抜く必要がない(非抜歯矯正)ということもあります。
まずは自分で判断せず、無料診断などを受けて確認してみることをおすすめします。
抜歯矯正で後悔しないクリニックを選ぶときのチェックリスト
抜歯矯正で後悔しないクリニックを選ぶときのチェックリストをご紹介しておきます。このチェックリストを元にクリニックを選んでください。
- 常勤の歯科担当医師がいる
- セファログラム撮影装置がある
- 分析や審査を行った後、治療担当医自身が診断を行なっている
- 担当医が治療計画や治療費用についてしっかり説明をしている
- 担当医が治療を中止したり転医する場合の費用清算の説明を行なっている
クリニックとして必要最低限のことができているかを見ることをおすすめします。
「非抜歯矯正」ができないか相談する
歯科矯正では多くの場合、抜歯を必要としない「非抜歯矯正」で治療を行います。
もちろん全ての症状で非抜歯矯正をすることはできませんが、歯科医師に抜歯が必要か否か事前に確認するようにしましょう。
抜歯か非抜歯かを決める基準は?
自分で抜歯矯正か非抜歯矯正かを決めることはできません。
クリニックにどういった矯正方法が一番いいのかを決めてもらうのが普通ですが、どういった基準で判断しているのでしょうか。
【基準1】歯のガタつき具合
歯のガタつきが酷い場合は、抜歯矯正をします。
ただ、ガタつきがあってもガタつき具合がそこまで酷いものではない場合は、非抜歯矯正で歯列を整えることが可能です。
【基準2】噛み合わせのズレ具合
前までは上下の噛み合わせに少しでもズレがある場合は、多く場合で抜歯をしていました。
しかし現在は医療が発達しており必ずしも抜歯が必要であるとは限りません。現在、奥歯を後方へ移動させる幅は5mm程度となっていますので、歯の移動が少ない場合は非抜歯矯正で対応できます。
【基準3】前歯の傾き・突出具合
全体的な歯並びが良くても、前歯だけ突出しているケースがあります。
前歯の突出は見た目の問題だけでなく口呼吸になってしまう要因の1つです。多くの場合は非抜歯矯正で対応できますが、歯の移動スペースが足りない場合は抜歯矯正が必要になります。
抜歯矯正・非抜歯矯正のまとめ
抜歯矯正で後悔してしまう原因として多く挙げられるのが「担当医とすり合わせをしていない」ことです。
事前に担当医と綿密なすり合わせをし、「ここはどうなりますか?」などお互いが納得するまで相談することが大切です。
面倒だからといって、ここを疎かにしてしまうと仕上がりイメージとズレが生じることもあります。
透明マウスピース矯正のZenyum(ゼニュム)では、透明マウスピースを用いた非抜歯矯正を推奨しています。
「自分の歯並びはマウスピース矯正で治療できるのか」と考えている方は、ぜひ一度、無料オンライン診断を受けてみてください。