歯列矯正用透明マウスピースの正しい装着方法
透明マウスピースによる歯列矯正は年々人気となっており、利用する方が増えておりますが、治療を開始した直後に一番悩むのはマウスピースの取り外し方。着脱には少しコツを必要としており、慣れないうちは手こずる事もしばしば。基本的には何度か着脱していくうちにどんどん慣れていくので心配することはありませんが、本記事では着脱方法や注意点を丁寧に解説させて頂きます。
Step 1: 正しいセットか要確認
歯列矯正用のマウスピースでは、一般的に何枚ものマウスピース(セット)を定期的に取り替えていく事によって歯並びを改善していきます。そのため、まずはそもそも正しいマウスピース(セット)であることをしっかりご確認ください。誤ったセットを装着しようとすると、治療計画に大きな影響を与えてしまうのはもちろんの事、自分の歯の状態に合っていないマウスピースを装着しようとすることになるので、痛みが伴ったりマウスピースが割れてしまったりします。
Step 2: 前歯からスタートし、少しずつ奥へ
まずは軽くマウスピースを前歯に押し当てていきます。ある程度ハマったら、少しずつ奥のほうも押し当てていきます。上手くいけば、カチッと音がしてマウスピースがしっかりハマります。新しいセットを装着する際はいつもより強めに押し当てる必要があるかもしれません。強く押してもハマらない場合は、鏡を確認し、マウスピースと歯が並んでいるかどうかをよく確認の上、再チャレンジしてください。
Step 3: チューイーを使う
マウスピース矯正を始める際にチューイーが支給される場合がございます。支給されている場合は、チューイーを上手く活用してください。ある程度上記手順でマウスピースがハマったら、チューイーを噛む事によって、更にしっかりフィットするようになります。マウスピース矯正ブランドにもよりますが、一日数分はチューイーを噛むことを推奨しているケースが多く、チューイーの効果的な使用が治療計画を順調に進める上での大きなポイントになります。
マウスピースの取り外し方
Step 1: 奥歯から取り外す
奥歯(大臼歯)の内側から少しずつ取り外してください。取付時と同様、新しいセットの場合はいつもより強い力を必要とする場合があります。マウスピースは簡単には割れないので、ある程度力を入れて取り外しても大丈夫です(が、もちろん限度もあるので、少しずつ力を入れて慎重に進めてください)
Step 2: 徐々に前に向かって外していく
奥歯のほうが外れてきたら、徐々に前の歯から外していきます。ある程度前までくれば一気に取り外しが出来ます。
Step 3: 掃除して保管
マウスピースを取り外したら、可能であればなるべく水ですすぐなどして清潔にした上で、ケースに保管するようにしてください。ティッシュなどに包んで保管してしまうと、ティッシュごと誤ってマウスピースを捨ててしまう事がありますので要注意です。
食事が完了しまた装着する際は、なるべく歯を磨いてから装着してください。歯磨きを怠ると、虫歯の原因になりますので、要注意です。なお、着脱時にマウスピースが割れてしまった場合などは、ご利用のマウスピース矯正ブランドや歯科クリニックにすぐに問い合わせて、指示を仰いでください。